まーくんの日記帖

2004年01月15日(木) 最後のレッスン

先に言っておきます。

今日の日記は暗いです。
それを了承してお読みください。


いつも木曜日に習いに来てくれるカップルがいるの。
夫婦じゃないんだけど、僕が3年前から教えてる生徒さん。
そのカップルは去年、自分たちの夢だった発表会でワルツを踊ることを実現しました。

が、その頃から男の人の体はガンに侵されていた。
今まで何とか騙し騙ししながら好きなダンスを続けてきた。

そして今日その生徒が来た。

「先生。とうとう入院して手術を受けなければいけない状態になってしまいました。
今まで本当にありがとうございました。」

と挨拶に来たのです。
本人は手術せずに好きなダンスをずっと続けたかった。
でも手術せずに放置しておくと体はガンに侵されて痛みも強くなり、好きなことも出来なくなる。
手術を受けたら50%の確立で成功すると言われた。
本人は悩んだあげく、手術することを決めたそうです。

もしかしたら手術中に失敗することもあるだろうから、今週の土曜日がもしかしたら最後のレッスンになるかもしれない。
今日のレッスンで満足の出来るダンスをしてもらいたいと思って本人の希望の種目を教えた。

そして去年の3月の発表会で踊ったワルツを最後に踊ってもらった。
間違えず踊れたことに感動して泣いてました。

「これで思い残すことはない。
もし戻れたらまた先生教えてください。
そしてパートナーのことをよろしくお願いします。」

そう言って今日のレッスンが終わった。


自分の体がガン細胞に侵されたことで好きなことも出来なくなるって本当にかわいそうだなぁって思った。
元気で健康な時に自分の好きなことが出来るのって本当に喜ばしいことなんだね。

パートナーさんはまだもう一つ大きな夢があるのでダンスを続けてくれます。
それは今年の9月に叶えてあげようと思ってます。

その夢とは


ホテルで僕と踊ること



そのときにガンと言う病魔に侵されて好きなことを出来なくなってしまった方の名前を呼んであげようと思ってます。
僕の生徒としてダンスで共に生きてきた証の為に。


絶対に生きて帰って来いよ!


ただそれだけを祈るばかり。

土曜日のレッスンでは他の生徒もいるので多くはみんなの前で喋ることは出来ないけど、普段通り精一杯楽しいレッスンが出来てその人の心に残すことができたらいいなぁと思います。


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