奇跡を信じて〜あれから〜
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 遠い昔

葬儀の事をまだ書く気にはなれない

Hが亡くなってから
あっと言う間に日にちが過ぎたと感じる時と
遠い昔の事だったように感じる時がある

朝、目を覚ました時は
再確認するように「Hは亡くなってしまった」と
つぶやいてみる

笑ってる遺影は昨年12月のもの
たった4ヶ月前の物である

私の心は冬のまま
明るい色の服を着る気にはとてもなれない
何かを食べても美味しいと感じてはいけない気がする
クライアントに笑顔を見せる事にも罪悪感を感じる

毎日、Hが息を引き取る日まで聞いていたCDを
聞きながら想い出に慕ってる

4月8日の日記の中で
こちら
『心の準備はできました
どうぞHを苦痛から解放してください 』
そう書きながら奇跡を望まなくなった私は
もしかしたら
「目を背けない」と言いながらも
目を背けてしまっていたのではないかと
考える事もある
その時は共に闘っていたつもりではいた

見返りを求めていたわけではない
ただ精一杯の事をさせて頂きたいと思っていた
それでも後悔する事が沢山ある
私は心のどこかで
報われなかったなどと思っているのではないか

様々な事を深く考えてしまう

人に「頑張って」と言われる事ほど辛い事はない
これ以上は頑張れないから

2002年04月28日(日)
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