奇跡を信じて〜あれから〜
R



 胸騒ぎ

深夜、胸騒ぎがした
呼ばれてる気がして病院へ向う
いつもは病室は開けたままの状態になっているが
ドアは閉められていた
薄暗い病室に入るとHの友人がいた
Hはうわ言のように友人の名前を呼んだらしく
Hの母は電話をし
「よかったら来て欲しい」と言ったらしい
友人は
『Hが「もうすぐRが来る」ってずっと言ってたよ
電話があったの?』と言った

電話があったわけではない
ただ、胸騒ぎがしただけ

私の顔を見るとHは目を見開き大きく頷きながら
「待ってたよ」と言った

しばらくするとHは眠りに入り
Hの友人と私は帰る事にした

2002年04月04日(木)
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