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「暗幕」日記

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2005年05月06日(金) 映画「マスク2」感想

マスク2日本公式ページ(フラッシュ要)

あらすじ:アニメ制作会社社員ティムは、妻のトーニャに子づくりをせがまれながら、うだつのあがらない自分に自信が持てずはぐらかしている。飼い犬オーティスが拾ってきた木のマスクを、ハロウィーンのパーティーで着用したオーティスは、別人のような身のこなしとジョークでパーティーを盛り上げた。その晩マスクをしたままベッドインしたお蔭で、生まれてきた男児は超人マスク・ベイビーだった。
実はそのマスク、北欧の全能神オーディンの末っ子でトリックスターのはみだし者・ロキが地上でなくしたものだった。「マスクの子どもが生まれた」と父親から知らされたロキは、変装しながら赤ん坊とマスクを探す……。
感想(↓ねたバレ含むため反転でお読みください)
気持ちはやさしいが、気が弱いために十年来の絵コンテを形にできないティムのキャラクターがいい。疲れて帰ってきた妻のために作ったパラパラまんがはほろりとさせられた。妻の出張で赤ん坊と二人で残されたティムの悪戦苦闘は、乳幼児を抱えた親なら共感できる普遍的なトラブルが含まれている。
ロキは乱暴者で、巧みにトーニャに化けてティムを油断させる抜け目のないところもあるが、実は親に愛されなかった飢餓をかかえており、さらった息子アルヴィーと早速ゲームセンターにこもって遊び始める永遠の子どもでもある。マスクを返させるための人質だったはずのアルヴィーだが、一緒に遊ぶうち返したくなくなって、ティムが呼び出されたのはなんと特製のリング。
神の子ロキと、マスクで超人になっているティムとは互角で決着がつかず、「アルヴィーに、どっちの親につくか選ばせよう」ということになった。マスクを引き外して、情けなかった素の人間にもどって説得を試みるティムが最大の見せ場だろう。

ティムは、その前にももう一度、犬のオーティスに向かってマスクを返してくれるよう説得している。マスクの拾い主オーティスは、以前のようにティムに遊んでもらえなくなったことでアルヴィーを怨んでいた。オーティスは、マスクの力を借りてアルヴィーを追い出そうとする試みが失敗したあと、豪勢な食事をあつらえて彼女をくどいている最中だったが、説得に応じてマスクを返し、アルヴィー奪還の一行に加わる。この犬の描写が比較的少なく、したがって彼の感情が、映画ではいま少し分りづらい。

実写とダブルキャスト風のCG処理は美しいが、マスク着用中の犬のキャラクターはいかにものアメコミで、あまり私の趣味ではなかった。しかし全体として大いに楽しめた。
余談だが、前作は1994年という、どうりで記憶にないはずだ。


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