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「暗幕」日記

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2003年06月29日(日) 空虚な朝がどこまで続こうとも

十九の私に
朝がどれほど続こうとも
何の価値があるだろう

私が未来を通り過ぎても
空っぽの荒野が残るばかりだろう
今まで過ごしてきた時間にも
価値あるものは何もなかったのだから

薬瓶の封を切る前に
じっとてのひらを見つめる そして知る
きょうはしねない

ビル風の吹きすさぶ屋上で
見えない力が
突き落とすはずの意志の力と戦っている

私は そういったものに 生かされてきた

十九の私に
朝がどれほど続こうとも
何の価値があっただろう
時のふきだまり
たくさん と 思っていたものは
ぎゅっと押し縮めると
くしゃんと潰れた


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