「暗幕」日記
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2002年03月25日(月)
膜
膜
見えない膜が
撥ね返しでもしたように
顔のない誰か
投げたはずの言葉が
膜を破るどころか
膜を突き通すどころか
ひっかきもせずに 力無く 落ちた
レーザーのように細く
真心を 捉えるように
コマの芯じゃなし
あれは間違いだった
ナイフで 削る 言葉 力無く 折れた
水蒸気のように
息に含まれ 大気に混ざり
溶けて 吸い込まれて行く
あれも
言葉だ
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|梅矢 |
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