「暗幕」日記
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【夢の内容】 妹が母に、猫をもらってきても良いかときいている。友達のところで子猫が生まれて欲しくなってしまったらしい。いつも出歩いていて家に居つかない妹のことだから猫の面倒は結局母か私がみることになるのは今から目にみえているのだが。話の雲行きからするとどうやら猫が来そうである。 実は猫なら家にもういる。俗に管狐と言われる、家に居つく守り神のような生き物が続く家系なのである。うちのはどうやら長子につくらしく、祖母→父→私とオキツネサマ使いは続いてきた。尤もこの話を知っているのは今では私だけで、母は死んだ父から夫婦といえども話されたことはなさそうである。狐使いでない人にはなかなか理解してもらうのは難しい存在なのだ。 家から少しはなれたところに作業小屋がある。そのトイレに入ったら窓から真っ黒い毛むくじゃらの玉のようなものが飛びこんだ。よく見たら犬だった。黒い目でじっとこちらを見上げている。迷子かと窓を見たらよく似た親犬らしきものが心配そうに覗いていた。なあんだ。「あれ」だ。 「おやつおくれよ」子犬は骨の形をした小さなビスケットをかじりながら言う。「今持ってない、今度ね」親もいるし飢えて死にそうという訳ではない。代からしてこいつは私づきの「守り犬」になるはずで、そしてこっちの作業所が本拠地ならば今度来る妹の猫とも競合しないであろう。そしてここは主に「私の」仕事場だ。今食べているようなペットフードなら買い置いておかぬでもない。 管狐の主食は米でも肉でもなく、狐使いが積む「徳」だと聞いた。こいつがこれだけ元気なら、主食の方も足りているのだろう。私はたいして善人でもないが、目の前で無遠慮にビスケットをカリカリやっている子犬を見てほっとした。 家に帰るとちょうどタクシーが止まるところだった。妹が帰ってきた。
【思うこと】 少し書き足せば創作にできそうな夢ですね。バッテリー切れで一日寝こんでました。回復の兆しが出てきた夢です。
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