「暗幕」日記
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2002年02月06日(水) |
実験室から逃げ延びたマウス |
ヒトを壊すのはかんたんだ。マウスを使ったこんな学習実験がある。 マウスを入れる箱を二分して、それぞれに餌箱と電球を設置する。床には電流を流せるようになっている。実験者が観察しやすいよう中心線はあるが、マウスは双方を自由に行き来できる。 第一のルール(ふつうの実験):赤いランプがついて数秒後、その側の床に電流が流れるので、マウスは反対側に逃げて電気ショックを避けるようになる。また、緑のランプがつくとその側の箱に餌が供給されるようにすると、やがてマウスは餌がなくてもそちら側の餌箱に集まるようになる。 赤いランプが点灯してから電流を床に流すまでの時間を次第に短くしても、マウスは状況に適応し、ショックを感じる前に避難することを学習できる。 第二のルール(色信号の変更):第一のルールを学習したマウスを対象に、今度はルールの変更を行なう。赤のランプが餌を、緑のランプが電気ショックを予告するように実験箱を操作する。マウスは最初とまどうが、じきに新しいルールに適応し、緑のランプがついた側からは逃げ、赤いランプのついた側に集まるようになる。 ランダム:さらにルールを変更する。今度は点灯させるランプの色と刺激はでたらめになる。ランプが何色であろうがあるときは電気ショックが与えられ、あるときは餌が与えられる。ランプが点いてから電流を流すまでの秒数もまちまちである。その結果、マウスの行動もまたでたらめになる。自暴自棄のような行動を起こす個体もある。
ほこりっぽい町角に、 実験室から逃げ出したマウスが紛れ込んでいないか? 狂った神の気まぐれな実験室から 逃げ延びた記憶だけを失っている誰かが。
夢記録:濡れた靴下
【夢の内容】リノリウムの床に靴を履いていない足を不用意に下ろした。数センチたまっていた水を靴下が一瞬で吸い込んだ。床の色も靴下の色も白い。アンゴラ混じりの良質の靴下だったのに。
【思ったこと】靴や足が濡れるのは尿意があるときや腎臓機能が衰えているときという解釈がある。どちらも合わない感じがする。今朝起きたときは十分暖かかったし。
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