女の世紀を旅する
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2006年03月26日(日) |
奇跡の英会話テクニック |
海外旅行に時々出掛けるが,英会話の力がおぼつかないため,外人との意思疎通ができなく,残念な経験をしたことが多い。いまさら,英会話の学習をして何になるという気持ちにおちいりやすいが,今後も海外旅行に行きたい 気持ちがあるので,上達したいという意欲はある。
昨年秋,お茶の水駅前でキョロキョロしている外人の女性がいたので,英語で話しかけたら,駅の近くのカナダ留学センターを探しているとのことで,道案内をしてあげた。なんでも奈良県の学校で英語を教えてきたとうれしそうに語っていた彼女の出身は,ケベック州のモントリオールで,フランス系カナダ人ということがわかった。私は,道に迷っている外人にはなるべく英語で話しかけることにしているが,別に英語が出来るからではない。外国人が好きなのである。韓国人であろうが,ロシア人であろうが,バングラデッシュ人であろうが,どこの国
日本に旅行にくる欧米人がいちばん困るのは,英語が通じにくく,話しかけてもたいていはコミュニケートできないため,友達が出来ないということであろう。色々な外国に旅行してきたが,たしかに日本ほど外人に対して,よそよそしい態度と困惑した対応を示す国民はない。
その原因は英語力の自信のなさだけでなく,外国人に対する興味と好奇心が欠けていることと関係しているかもしれない。私が外国人を好きなのも,世界の多くの国々の歴史や文化や風俗に関心があるからで,どんな種類の外国人と語り合っても豊な,楽しい気分になれる。コスモポリタンなのかもしれない。すでに,20カ国以上の国々に旅行しているが,地球には行ってみたい国がまだ沢山あり,そのためにも英会話力をみがいておかなければと,思っている。
以下は英会話のテクニックに関する記事で,どうすれば上達できるかのコツに言及しているので,記載しておきたい。
《90分ですぐ話せる!奇跡の英会話テクニック》
●第1回 「忘れかけている大切なこと」
大ヒットした映画の「マトリックス・リローデッド」をご覧になっているでしょうか。ラストシーン近くで、人間の住む場所に、蛸(タコ)のような機械の大群が押し寄せる場面があります。
人間側はこの敵を、次から次へと打ち落としますが、大群に攻め込まれて、後がないところまで追い込まれます。その一方で、主人公ネオは、これとは全く別の場所で、本当の敵と戦い、決着がつきます。
ネオと本当の敵との決着がついた所で、蛸(タコ)のような機械の大群は、おとなしく引き上げて行きました。そう、蛸(タコ)のような機械の大群は、本当の敵ではなかったのです。
英会話を習っている多くの人もこのワナに落ちてはいないでしょうか?
本当にマスターすべきものの存在に気が付かず、目先の英会話だけをマスターすることだけに集中していないでしょうか? その結果、大量の英会話に追い込まれ、学習することを止めてしまっていないでしょうか?
ここでちょっと考えてみて欲しいのです。「会話をする本当の理由」は何でしょうか。 質問を変えると「人間はなぜ会話はするのだろうか?」と。このとても大切なことを忘れていないでしょうか?
人間は誰しもが同じ動機で行動してます。それは「小泉首相」だろうが「マザーテレサ」であろうが、「ホリエモン」であろうが、「ソフトバンクの孫正義」さんであろうが、そして「私やあなた」であろうが、それは全く変わりがありません。
それは「痛みを避けて快楽を得る」ためです。それぞれが何に「痛み」を感じ、何に「快楽」を感じるかが違うだけです。誰も無意味なことはしません。他人からは無意味に見えても、本人にはそれが快適だったり、苦痛から逃れるためだったりするのです。
例えば「タバコを吸う人」は、タバコを吸うことで、落ち着きや安らぎといった快楽を感じます。「タバコを吸わない人」は、タバコを吸わないことで、浄化された空気や健康といった快楽を感じます。
実は「人間はなぜ会話はするのだろうか?」に対する答えも一緒です。それは「痛みを避けて快楽を得る」ためなのです。つまり本当に会話をする必要性がある時というのは、「自分を助けて欲しい(痛みを避ける)、または、自分があることをしたい(快楽を得る)」ことを相手に伝えるためなのです。
海外旅行で、どうしても英会話しなければならない時を考えてみてください。必ずどちらかに当てはまりますから。
ここを理解しないと、いつまでたっても、全く使うことのない英会話パターンを片っ端からマスターすることだけに熱中してしまいます。そしていつ終わるとも知れないため、ついには疲れ果ててしまいまうのです。
全ては「痛みを避け快楽を得る」ために会話は発生しているものなのです。ということは、会話はものすごく単純にパターン化されることを意味しています。
●第2回 「もう既に英会話の能力は備わっている」
前回は、会話の源泉は「痛みを避けて快楽を得る」といった人間の動機から発生し、その結果、「会話がものすごく単純にパターン化」されることをご紹介しました。
今回その単純なパターンについて公開しても良いのですが、その前にどうしても認識して欲しいことがあります。それは、もう既に皆さん「英会話の能力が備わっている」ということです。
ある研究では、会話は400語あれば、基本的なコミュニケーションは図れることができ、4000語で大人の大抵の会話は行えるそうです。一方で、中学校で習う英単語は約1000語です。つまりは中学校で習った英単語を押さえておけば、ネイティブ並みに会話することが可能なのです。
事実、海外赴任を経験している人たちの、そして私の実感からしても「中学校レベルの英語を使いこなせれば、なんの不自由もない」とうことです。実際、私は渡米する前に、中学校の参考書を購入し、そればかりをずっと勉強していました。高校レベルは全く必要ありません。
また、英語そのものが日本語の中に入り込んでいるため、ビジネスマンであれば2000-3000語、一般の人でも400-500の英単語の意味を知っていると言われています。日本人は苦労せずとも英語を話すことができるのです。
じゃあなぜ日本人がすぐに英会話ができないのか? と聞かれれば、私が思い当たる答えは2つあります。「ヒアリング」と「会話のパターン」です。
「ヒアリング」については、入試試験、TOEIC試験などに慣らされている日本人にとって、大きな誤解があります。それは、「1度しか聞けない」と思い込んでいることです。実際の会話では、何度でも聞き返すことができるのです。この聞き返すテクニックについては、後日ご紹介します。
「ハリーポッター」も、最初は自分が魔法の能力を持っているとは思ってもいませんでした。日本人のほとんど人も、自分が英語を話せるなんて思っていないでしょう。でもハリーポッターの魔法と同様、皆さんに英会話の能力が既に備わっているのですよ。本当に本当なんです。アメリカに渡った当初、全く英会話をすることができなかった私が保証します。
●第3回 「魔法のフレーズ」
海外旅行の途中で、どうしても英会話をしなければならない状況はどんな時でしょうか。ホテルであれば、タオルがもう一枚欲しかったり、部屋に鍵を閉じ込めてしまったり、レストランの予約をしたりと、いろいろと考えられますよね。
よくよく考えると、結局は、何かをしたい時、もしくは、困ってしまった時に、他人の手を借りざるを得ない場合に、会話する必要が出てきます。つまりは「痛みを避けて快楽を得る」ために会話するのです。何度もくどいかも知れませんが、ここを押さえておいて下さい。
では「快楽を得るため => 何かをしたい」場合の会話パターンはどんなものでしょうか? まずは日本語で考えて見ましょう。
①~をしたい 予約をしたい、スイートに泊まりたい ②~が欲しい スリッパが欲しい、飲み物が欲しい ③~に行きたい ショッピングに行きたい、高級レストランに行きたい ④~を買いたい チケットを買いたい、バッグを買いたい ⑤~になりたい きれいになりたい、お金持ちになりたい
つまりは、「自分が何かをしたい」事を、そのまま相手にその気持ち打ち明ける場合になります。では、これを全部英語に直してみます。
①I'd like to do ~ (~をしたい) - [make a reservation, stay in the suite] ②I'd like to have ~ (~が欲しい) - [slippers, something to drink] ③I'd like to go ~ (~に行きたい) - [shopping, to a high-grade restaurant] ④I'd like to buy ~ (~を買いたい) - [tickets, the bag] ⑤I'd like to be ~ (~になりたい) - [beautiful, a millionaire]
ここで何か、気が付きませんか? そうなんです、全て I'd like to で会話を始めたらOKなんです。私はこのことに気づくまで、渡米してから約1年かかりました。
それまでは、事前に「旅行英会話集」の本と「電子辞書」で毎回どう言えば良いのか調べていました。そしてこれを何度も何度もこれを繰り返しているうちに、「あれ、全部毎回同じフレーズで始まるじゃない! I'd like to で全部言える」と気が付いたのです。それからはもう「旅行英会話集」は不要になりました。
I'd like to は、I would like to の省略系です。日本語に直せは、「もし私が~することができればいいのですけれども」といった意味です。I want to ~ 「~したい」と同じ意味ですが、I'd like to の方が大人の会話で一般的に使われ、丁寧です。
この I'd like to こそ、英会話の中で、最も重要で、かつ最も応用範囲が効くフレーズなのです。私はこれを「魔法のフレーズ」と勝手に言っています。これを唱えるだけで、簡単に英語が話すことができるからです。
実はあともう2つ「魔法のフレーズ」が存在します。これらについては、次回にご説明します。
●第4回 「魔法のフレーズ(2)」
前回は快楽を得る場合のフレーズを学びました。今回は痛みを避けるためのフレーズについて学びます。
早速「痛みを避けるため => 相手に助けを求める」場合の会話パターンはどんなものでしょうか? まずは日本語で考えて見ましょう。
①~をして下さい 部屋を掃除してください。マッサージをしてください。 ②~を見せて下さい 指輪を見せてください。バッグを見せてください。 ③~を持ってきて下さい 朝食を持ってきてください。カバンを持ってきてください。 ④~を替えて下さい 部屋を替えてください。これを取り替えてください。 ⑤~を下さい それをください。その靴をください。
つまりは、自分の苦痛を和らげるために「あなたが協力してくれませんか」とお願いする場合になります。では、これを全部英語に直してみます。
①Could you do ~ (~をして下さい) - [clean our room, give me a massage] ②Could you show me ~ (~を見せて下さい) - [this ring, the bag] ③Could you bring ~ (~を持ってきて下さい) - [the breakfast, our baggage] ④Could you change ~ (~を替えて下さい) - [our room, this for another]? ⑤Could you sell ~ (~を下さい) - [it, the shoes] (注: I'd like to buy ~ が一般的)
ここで何か、気が付きませんか? そうなんです、全て Could youで会話を始めたらOKなんです。 Would you でも同ような意味ですので、Could you だけをとりあえず覚えておきましょう。
Could you は、過去形に見えますが、現在を表しています。仮定法過去の用法で、日本語に直せば「もしあなたが~できたらと思うのですが」といった意味で、Can you より丁寧な言葉です。
この Could you は、I'd like to に次ぐ応用範囲が効くフレーズです。
あともうひとつ、「○○がありますか?(もしそれを得ることができれば、痛みから避け、快楽を得ることができるのです)」といったフレーズを覚えておくと便利です。
Do you have ○○?
ここでの you は、話しかけている相手の店(会社)の意味になります。とても簡単に相手に用件を伝えることができます。
Do you have orange juice? (オレンジジュースありますか? : 飛行機内等) Do you have an opener? (栓抜きあります? : ホテル等)
ここで一旦まとめましょう。
・I'd like to ~ (~をしたいのですが) - 快楽を得るためのフレーズ
・Could you ~ ? (~してくださいませんか?) - 痛みを避けるフレーズ
・Do you have ~ ? (~ありますか?) - 痛みを避け、快楽を得るフレーズ
この3つのフレーズを使いこなせるだけで、英語を相当話せるようになります。私はこれを「魔法の3フレーズ」と呼んでいます。これを覚えた誰もが、すぐに英語を話せるようになるからです。
●第5回 「魔法のフレーズ(まとめ)」
前回、3つの魔法のフレーズを取り上げましたが、本当にこの3つのフレーズだけで、英会話を成り立たせることができるのか、ここでちょっと例を挙げてみます。
「道に迷って、近くの駅を探しているのだけれど、分からない」そんな時に周りの人などに道を聞く場合、日本語であればこんな感じでしょうか。
・道に迷ってしまいました。どこに駅があるかご存知ですか?
これを英語に直訳してみます。
・I lost my way. Do you know where station is?
こんな英語がスラスラ出てくればいいのですが、文法や単語が気になって「迷ったってどう言うんだっけ? 文法これで間違っていないかな?」と、なかなか言い出せないのが現実です。
でもここで「自分のしたいこと」に焦点を当てたら、こんな風にも言い換えることができます。
・I'd like to go to station. (駅に行きたいのです)
ほら、I'd like to で言えたでしょ? 英語のテストであれば、この言い換えは点数はもらえないでしょうが、現実の世界では、これでも100点です。
もう一例を挙げてみましょう。ホテルの部屋に鍵を忘れて、ドアを閉めてしまいました。こんなときは、日本語ならば、
・部屋の中に鍵を忘れてしまいました。合鍵が欲しいのです。
このままで、英語に直訳すると面倒になるので、やはりここは「自分のしたいこと or 相手にして欲しいこと」に焦点を合わせて英語で言ってしまいましょう。
・Could you open the door in my room. (私の部屋のドア開けてくれますか?)
ほら、Could you を使って言えるでしょ? ホテルのフロントに困った顔でこういえば、必ず事情を分かってもらえます。
英会話の本などを見ると、たくさんのフレーズパターンがあるので、覚えるのが大変なように思えますが、全部、I'd like to と Could you と Do you have の魔法のフレーズに置き換えたらいいのです。 ・I'd like to に簡単に置き換えられる英会話 - Can I ...? , Could I ...? - May I ...? - I want to... . その他にも、自分の要求を通そうとするもの(欲望)は、すべて I'd like to で十分です。Can や May で微妙に言い換える必要なんかありません。 ・Could you で置き換えられる英会話 - Can you ... ? - Would you ... ? その他にも、相手にお願いしたいこと(苦痛を避ける)は、すべて Could you で十分です。Can や Would で微妙に言い換える必要なんかありません。
なんか、魔法の3フレーズの I'd like to と Could you と Do you have をどう使い分けるのか、分からなくなってしまいましたね。ここでどう使い分ければ良いか、考えてみましょう。
実は、これらは全て言い換えることができます。たとえば、レストランで「お水」が欲しい場合には
・I'd like to have water. (お水が欲しいのです) ・Could you bring me water? (お水持ってきてもらえます?) ・Do you have water? (お水ありますか?)
自分の「したいこと」を中心にしたほうが英会話として言い易い場合には、I'd like to で、相手に「やってほしいこと」を中心にしたほうが英会話として言い易い場合には、Could you で始めたら良いと思います。Do you have は、なにか探している時には、簡単に言えるので便利です。
その他にも、魔法のフレーズで英会話を始めると良いことばかりですので、ここでその利点を確認して見ましょう。
願い事が叶う 難しい文法を考えずに、「したい」ことだけ言えばいいのです。
あわてることがなくなる 英語は最初の一言目を話す所が一番緊張します。話し始めると、後はなんとかなるものです。
考える時間が取れる 考えながら英会話をすると、異様な間ができてしまいます。魔法のフレーズから始めると、この部分は考える必要がありませんから、言いながら次を考えることができるのです。
英会話がごちゃごちゃしてしまった時に、元に戻せる 英会話の途中で、文法や単語が分からなくなってしまい、相手に何もつたわっていないと自分で分かることが良くあります。ここで深呼吸して、魔法のフレーズから始めると、何をしたいのか、簡潔に話すことができます。 結論です。
英会話は、魔法のフレーズではじめよう! それだけで、あなたの英会話力はものごくUPしますよ。
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