|
■Lucky Strike■
火をつけてみる あいにく ジッポを持っていないから お香の時に使ってるかわいいライターで
いとも簡単に火はついて 紫煙がゆらりと揺れていく
少し吸ってみる
いぶした草の香りがした
窓枠に押しつけて火は消えて 水に濡れたまま 破棄された
口が寂しい
指についた香りはいつ消えるのか
なにかが 狂い始めた 心のなかで
この感覚は知ってる いつも 私を飲み込むから
遅い五月病発症
明日 この箱は彼にあげよう
持っていればまた・・・・
約束は違えない 次に覆われた時 その時も違えないでいられますように
なにか 全てが億劫
微かに紫煙が香る
|
|
|