徒然草日記...至都

 

 

その死は - 2004年04月15日(木)

若い死は孤独な死であったか と思い悩む
今朝のニュースで知ったあるひとりの作家の死
鷺沢萌(さぎさわめぐむ)さんが亡くなっていたそうだ
一人暮らしの都内の自宅で
享年35歳

鷺沢さんは祖母を韓国人に持ち自分の出自について
悩み学び書きつづってきた
何冊かの文庫本も出版され何冊かはわたくしの書棚にある
もちろんのびのびとした読みやすい文体で書かれたのは
出自に関することだけではなく
自分の周囲を取り巻く人々のことだったり
或いは架空の小説世界だったりもした

そんな中で自らのルーツを辿る旅として選んだ韓国留学
そして韓国語を韓国で学ぶあいだに知りえたもの
などを書きつづった「ケナリ花、さくらも花」が忘れられない
日本で生まれ日本で育ち出自の一部は韓国であっても
決して韓国人とは同一にはなりえず
だからといって日本人としてもどうかと思い悩む
彼女の真摯な姿勢が真摯なまなざしが好きだった

都内の自宅(未公開)で一人暮らし
その死は孤独なものであったのか
或いはある種の幸せでさえあったのか
知人が訪ねるまで知られずに静かに迎えた死であったのか
いずれにしてもその死を悼む
合掌


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