徒然草日記...至都

 

 

バレエでないバレエ - 2002年02月12日(火)

友人に誘われて独逸バレエ-Stuttgarter ballet-を観た。
演目は「じゃじゃ馬馴らし」
個人的感想はバレエでないバレエの一言に尽きる。

前半はコミカルな動きが見事なドタバタ劇が繰り広げられ
後半はややクラシカルな雰囲気あるものの…
何年か前「観る第九」と称されたバレエに準じる悲惨さだった。

今回も各々の踊り手の何れもが完璧なるステップを刻み
かつ感情豊かに表現できる技量を持っている事が
容易に見て取れただけに余計に残念だ。

古典に斬新な前衛的味付けをするのが現在の趨勢とはいえ
観客の多くがそれを望んでいるのかどうかには、まだ疑問が残る。
観客の嗜好を見極めた上で上映するか否かの判断をして欲しい
と興行側に求めるのは余りに勝手な言い分だろうか?

しかし一方で終幕後一部の観客からブラボゥの声と
まばらながらも結果万雷の拍手があったのもまぎれもない事実。
とすると、この試み今回は受け入れられたのかもしれない。

ま、個人的には次回はご遠慮したいというのが本音だ。
やはり古典は奇をてらう事無く正攻法で魅せて戴きたいものだ。




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