楽劇『ジークフリート』　新国立劇場　PM2：00〜

　仕事の祭継続中。よれよれだったが出かけた。昨年から続く「トーキョー・リング｣の第3段。聴き逃すわけにはいかないのだった。3階ほぼ中央列に着席。

【作曲】リヒャルト・ワーグナー

【指　揮】ダン・エッティンガー

＜初演スタッフ＞
　【演　出】キース・ウォーナー
　【装置・衣裳】デヴィッド・フィールディング
　【照　明】ヴォルフガング・ゲッベル
　【振　付】クレア・グラスキン

【企　画】若杉 弘
【芸術監督代行】尾高忠明
【主　催】新国立劇場

【ジークフリート】クリスティアン・フランツ
【ミーメ】ヴォルフガング・シュミット
【さすらい人】ユッカ・ラジライネン
【アルベリヒ】ユルゲン・リン
【ファフナー】妻屋秀和
【エルダ】シモーネ・シュレーダー
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【森の小鳥】安井陽子

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

　体調は決して良くなかったが行って良かった。演出は優れていると思うが、そちらに集中すると音楽を聴きそびれてしまう気がした。また、宙吊り状態や不安定な足場で歌うことに対する歌手の抵抗感はないのだろうか。現代の歌手は歌や演技だけでなくさらに求められるものがあって、大変だと思う。
　ジークフリートがブリュンヒルデの眠る岩場にたどりつくまで背景を黒幕にしたのが効果的。彼女との出会いが新しい扉を開けることになる。
　オケは健闘していると思うけれど、金管のソロが少々聞き苦しく、残念。

　しかし体力を消耗した。2時開演、8時過ぎ終演である。心身ともに余裕がないとワーグナー作品は十分に楽しめないと痛感。

こぎつね丸