きょうの小ネタ〜腹上死は人生の夢でした編〜 - 2004年12月15日(水) 今更ですが、外科医であるためには解剖(からだの構造)をきっちり理解していなくてはなりません。 神経の走行、血管の分岐、リンパ節の分布などなどなどなど。 理解なしに手術をするのは、海図を持たず航海に出るようなもの。 …てな訳で、手術に入ると(入らなくてもだけど)矢継ぎ早に質問が飛びます。 『この血管はなに?』 『どこから出てどう分枝してどこを栄養するの?』 『今何で俺がこの血管をテーピングしたかわかるか?』 などなどなどなどなど。 解剖学は(も?)苦手だったので、なかなかstressfulな瞬間ではあります。手術書でみるのと実際見るのとではやっぱり違うし。と言い訳しつつ。 で、何で腹上死なんだよ!って言うと、有名な語呂合わせがあるんです。 【腹部大動脈の枝】 腹 → 腹腔動脈 上 → 上腸間膜動脈 死 は 人 → 腎動脈 生 → 精巣動脈(女性の場合は卵巣動脈) の 夢 で し → 下腸間膜動脈 た …ねっ♥ ※何が「ねっ♥」だよ!今更かわいこぶってもダメだから!!という声は無視させて頂きます 腹上死ねぇ。 恐らく即死である場合が多いだろうから、殆ど苦しまずに済みそう。 残されたほうはたまったものじゃないでしょうけれども…
|
|