R女王様の秘密のお部屋...Dr.R

 

 

堂島川のほとりでわたしは泣いた - 2004年08月23日(月)

※パウロ・コエーリョさんごめんなさい。
ちなみに、堂島川は私の勤務先の立地とはあんまりカンケーありまへん。念のため。


私の神様はちょっと極端です。

『こんなにのんびりしながらお給料を貰ってしまっては良心の呵責を感じますので、仕事をくださいナムナム』

と週末ひっそり祈ったら、月曜日ののっけから状況一変。

救急入院が連続で(当科にだけ。しかも容態のかなり悪い人ばっかり)入るわ、病棟患者さんがばたばたと急変するわ、気難しい人がぶりぶり怒り出すわ、
もう一体何なのかしら?!キー!
…まぁ色々と処置や検査をさせて頂いて、研修中の身としてはすごーく勉強になったのですが。。。胃管挿入も胸腔ドレナージもできたし…。

が、気の毒なのはレジデントの先生で。月曜一日だけで受け持ち患者さんが2人亡くなられてしまったのでした。その両方とも、以前からずっと受け持っていた患者さんと言うことで、落ち込むこと落ち込むこと…。
2人目の方が必死の蘇生術の甲斐もなく死亡された後、呟くように、






ベテランの先生が聞いたら鼻で笑うかも知れないけれど、そのレジデントの先生の悔しさやり切れなさが痛いほどでした。

これから仕事を続ける限り、こういう悔しさとは一生闘いなんでしょう。


頑張って頑張って治療して、でもどうしても治せなかった…とか、

夜も寝ず家にも帰らず、患者さんの為に働いて働いて、
けれど患者さんの死後、碌に見舞いにも来なかった親族に『訴える!』と言われカルテを投げつけられた、とか、

何年もの長い時間をかけてやっと治癒した患者さんが、自殺した!とか。


しんどくない仕事なんて無い、とは思うけれど、茨の道だなぁ。

でも、医者になりたかったし、今もなりたいと思うのです。

誰かが私を必要としているかも知れないから。
私を待っている人を、治療したいと思うから。

泣かねえぞ。ちくしょー。










...




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