呼称変更 - 2004年04月19日(月) 『痴呆』という言葉が消えるかも知れません。こういうことのようです。 …うーん。どうなんでしょう。こういうの。 名称の変更に反対はしませんが、問題の根本からズレているような… 分裂病が統合失調症と変更されたのは一昨年のこと。 これもまた”差別的””誤解を招く”という理由だったけれど、では名称を変更して本当に患者さんに対する偏見が消えたかというと、それは疑問です。 ※尤も、このケースでは患者さんや家族会の要望があったということだったので、名称変更は妥当だったというお話もあります。。。確かに分裂というと、解離性同一性障害(いわゆる”多重人格”)的なものを想像される方も多いようですし。でもオイゲン・ブロイラー(スイスの精神科医。”Schizophrenie”(精神分裂病)の名付け親)にはちょっと気の毒ですね。まあ日本語の訳語が変わっただけで、今も国際的にはSchizophrenieなんですけれども。 近年、英語圏では、いわゆる『太っている人』『身長の低い(高い)人』を言い換えて”horizontally challenged(水平方向に努力を要する人)”,”vertically challenged(垂直方向に努力を要する人)”と表現するそうですが、こうなってくると、もう何を言いたいやら解りません。単に私が『理解力に於いて努力を要する人』なのかも知れませんけどねっ。ふっ。 ←凹 「地域で痴ほう予防の取り組みをしても、痴ほうという呼称が敬遠されて十分に進まないという実態がある」ということだけれど、敬遠されているのは呼称なのか。痴呆ということに対する理解が進まないのなら、それは呼称のせいなのか。再考の余地がまだあるように思えるのですが。。。 今回の見直しが、言葉狩りをすれば何とかなるでしょ、という安易な発想からの動きでなければ良いのですけれどね。
|
|