poo本家、FF版さすがログが廻るのはやい!! そしてレベルが高すぎ! 見てると、あまりの巧さにへこみますが「あー、ここまで出来るんかー」と感心したり、まねっこしてみよっかなーとか変わったことしたくなります。そうすることで、ちょこっとくらい変われるような気がするんですけどね。気持ちだけ? その勢いでシゲジュリ掲示で1枚描いたら、なんかまぁまぁなのが描けた気がします。所詮夢見すぎですが。
最近こっちの絵が増えなくなったなぁ。絵掲示いれたせいかもしれません。シゲジュリは同盟の絵版で描いちゃってるし。POOになれきっているとしいがうまくいきません・・・。しいはレイアー属性変えられた一番いいのですが。POOは必殺セーブエラーがあるから怖いんだよね。しいみたいに復帰してくれたらいいのに!!
あーだこーだいって掲示板絵を一番描いてるなぁ。アホ絵も入ってるけど合計したら400超えた。が、もう少しでかいのも描きたいですね。
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シゲンが連れてきたゾーアの魔女……シエラ。 初めて彼女を見た時、何て綺麗な人だろうと思った。 長い緩やかなウェーブを描くプラチナブロンドの髪。 サファイアの聖い光を思わせる瞳の色。 陶磁器のような白い肌。 誰もが見て憧れる、女の理想を形にしたような人。 感嘆の溜息が知らず漏れるほどだった。 ……そして、同時に湧きあがる焦りと疑問。 風を受けそぞろ立つ波のように心がざわめく。 彼にとって彼女は一体何なのか。 彼女にとって彼は一体何なのか。 それはまるで水に落とされた石が、円の波紋を生み出すように。 言いようのない不安が大きく大きく広がっていく。 これは私の正直な気持ち。 その気持ちを見透かされたのか、彼女はすぅっと目を細めた。 「あなたが……ジュリアね?」 その声を聞いて驚愕し、思わず目を開く。 何てこと! 声までが艶やかで甘く、綺麗じゃない! 透き通るような声っていうの?こういうのが鈴を転がした声っていうの? 悔しい……。神様は不公平だ。 天はニブツを与えずっていうけど、嘘だ。 この人は私の持ってないものを全て持ってる。 あの兄の心でさえも……きっと。動かす程の。 自然と警戒心というバリアーがゆっくりと働く。 嫌だ。この人には負けたくない。 兄は……シゲンは、この人にはとられたくない。 私じゃない、他の誰を選んでもいい。 でもこの人だけは……この人だけには渡したくない。 勝ち負けの問題じゃない事くらい分かってる。 こんな子供じみた気持ち、みっともない事くらい分かってる。 見苦しい……汚い。醜い感情。 自分でも眉をしかめるくらいの、嫉妬の炎が私の心を支配する。
でも、あえて言う。
私は負けたくない。
負けない。
これは正しい。きっと。 そう思わないと……逃げ出してしまいそうだったから。
「私、あなたの事を知っていたわ」 シゲンがゾーア帝国で傭兵をしていた時に知り合ったと聞いた。 ゾーアの魔剣士とまで言われたその字名は、遠いイルにも響き渡っていた。 だから、そう心配もしてなかった。シゲンは自分の信念を貫く人だ。 ゾーア人の為に活躍している事を誇らしくも思った。 そして成す事を成しとげたら、シゲンはきっと自分の所に帰ってきてくれると…… そう信じていたから。 実際、そうだったけど……。 でも、彼はゾーアの魔剣士だった頃の話は聞かせてくれなかった。 それを……! 寝耳に水とはまさしくこれだろう。 私の知らないその数年間を共有し、傍にいた人。しかも女。 その彼女が私を知っていると言う。 私、聞いてない。一言も。あなたの存在は私の中には、ない。 「そう、恐い顔をしないで。別に嫌な思いをさせたい訳ではないのよ」 誰がそうさせてるのよ!と言いたいところをぐっと我慢した。 気に入らないわ。その物言い。 誰かさんを思い出すのよ。 「どうして……あなたは私の事を知ってるなんて言うの?」 ああ……我ながら、情けないったらありゃしない。 他にも核心に触れた聞きたい事はあるはずなのに、出たセリフがこれ。 苦虫を噛み潰した表情を今してるんだろう。 あっ!今、一瞬笑ったでしょう?ムカつくわ! そういう所も似てるのよ。誰かさんに。 彼女は、その美しい目許に笑みを湛え、こちらを見つめている。 あ、左目の下に泣き黒子……ふーん、こんな所でも負けてるわ……私……。 ……って! そんな事思ってる場合じゃないのよ。何よ何よ何よ!!! はっはっは!こんな時に他に目が行く私も結構、余裕じゃない。 そうか……こういう修羅場って、開き直ってきたりするものなんだ……。 初めて知った。
「シゲンはあなたの事をよく話していたから。 だから、顔は知らなくてもあなたを見た瞬間、すぐに分かったわ」 「……え?」 「シゲンは幸せよ……。気付いてないのはきっとあなたも同じだけど」 やっぱりこの人の物言いって……。雰囲気が似てる。 「……ね、ねえ!」 「なあに?」 ……うっ……こんな所でも余裕の笑み。大人の女って皆こうなの?? 「……一応……お礼だけは言っとくわ。 あの……有難う。その……シゲ……あ、兄を助けてくれて」 「ふふふ、当然の事よ。気にしないで。彼は私の……」 ……何?『私の』何? シエラは暫し沈黙した後、「命の恩人だから」と言った。 ……何よ、そのもったいぶった間は!しかもその話も知らないわよ、私。 何なのよ一体。 「あら?気に入らないっていう顔ね?私が嘘を言ったとでも?」 「……そ、そんな事……」 「シゲンから聞いてない?」 「……う、うん」 思わず頷いてしまう。 うわ!しまった!!何素直に反応してるのよ!バカバカ!!私のバカ!! この人はきっとシゲンの事が好き。それは判る。根拠はないけど女のカンよ。 きっと私の知らない数年間は、想像もしたくない時間を二人で過ごして来たんだろう。 だから本当は話もしたくない。 ……だけど。 この人のさっきからの物言いと態度が何処か似てるの。 シゲンに。 だから……心の中では『気に入らない』を連発してても、思わず反応してる私が居る。 悔しい。 「……そう。そうよね……。あなたには私を知って欲しくなかったのね」 そう言ってちょっとだけ目を伏せた。 あ、まつげ長ーい……ってまた!余計な事を思ってる自分に苦笑する。 ああでも、どういう事だろう……? 「シエラさんは……私に知って欲しかったの?何を?」 思わず聞いてしまった。 「あなた……可愛いわ。シゲンが構うのがよく判るような気がする」 シエラは一言そういうと「……ホームズに挨拶をしてくるわ」といって消えた。 驚いた!ワープの術って初めて見た……あれが魔女。シエラ。金髪の魔女……。 ぶつぶつとそう繰り返してまた気付いた。 ああ、もうまた変な所で感心して……。ばかじゃないの?私。 しかし可愛いって何よ?子供っぽい所は認めますわよ。 構うって何よ?だからシゲンが手を妬いているとでも言いたいの? だから邪魔だと言いたいの? もっとハッキリ言ってくれないと判らないわ!! 喧嘩にもならないじゃないの!! 謎だ……あの人の言葉は。 しかもかなり苦手なタイプだ。判らない。 シゲンと同じベクトルを持つ人なんて居ないと思っていたのに。 そんなの、彼一人だけで十分よ!! 思わずふぅと溜息が出る。 だからシゲンにもゾーア帝国での事が聞き出せないのよ。 上手くはぐらかされてしまうから。 ズルイと思う。 ズルイ人達だと思う……。 ジュリアはまた大きく溜息をついた。
……一方。 シエラのワープした先には長身の青い髪の男が立っていた。 「あなたの『妹』に会ってきたわ。とても愉快な子だったわ……」 「……そうか」 男は静かに笑った。 「あなたが、以前のゾーアの魔剣士でない事がよく判った。 あなたが変わってしまったんじゃなく、元に戻ったと言うべきね」 「俺は最初から変わったつもりはないが」 男は顔を上向き加減にシエラを見やって、手を組んで考え込む。 「それは気付いていないだけ。あの子と一緒にいるあなたを是非、拝みたいものだわ」 「見てもつまらねえよ。普通の兄妹よろしく接してるからな、俺は」 「悪趣味ね」 「まあな。これでも結構、良い『兄さん』を演じてるんだぜ」 くつくつと喉で笑う男。 シエラはその形の良い眉をしかめた。 「……なのに、あの子には何も話してないのね、私達の事。可哀想だわ」 「過去を話す必要はない」 間髪入れる返答にシエラは思わず苦笑する。 「……苦労するわね、あの子。とても聞きたがってた」 「ジュリアは知らなくていい事だ」 「傷つけたくないのでしょう?」 「……ああ」 傍にいるだけで暖かい気持ちになるのは、その心が純真無垢だから。 剣士には珍しいタイプだと思う。向いてないんだ、本当は。 幼い頃から変わらない、可愛い妹。 あいつの笑顔は俺にとっての癒しだ。 その柔い心を自分が……自分だけが護ってやりたいと思う。 大切な妹。 ……否、自分が、唯一愛する……『女』 思い出す。あの頃、シゲンが語っていた大切なものの存在を。 そうね……彼女は確かに人の気持ちを明るくさせる……。 「私、あの子の事が好きだわ」 シエラが言ったセリフは少しだけシゲンを驚かせた。 その本心を伺うようにこちらを見ている。 シエラは軽く睨んだ。 「なあに?その顔。あなたの事ばかりを見てると思ったら大間違いよ」 「……ふっ。奇遇だな。俺もそうだ」 シエラはその答えにクスリと艶やかに笑うと、不敵に言い放った。 「……あなたのは、ちょっと質が違うでしょう?」 シゲンは肩をすくめて苦笑する。 「……ホームズに紹介してやる。ほら、さっさと行くぜ」 彼のはぐらかし癖は以前と同じく健在のようだ。 シエラは「そういう所は相変わらずなのね」と、やり返した事に満足し 声を立てずに笑う。 そうして、シゲンの後を追った。
*あとがき* シゲン×ジュリアで、シゲン←シエラを狙ってみました。あえてこのカップルを選んだのは どんなにシゲジュリラバーズであっても、やはりシゲシエは避けて通れないからです(笑) 彼女はシゲンの過去には必要な人だと思うので。シエラはまだシゲンの事を思ってますね。おそらく。<しかし…毒吐き応酬な二人…(笑) シゲンも……まぁ、男ですから。自分を思ってくれる女をそう無下にもできないでしょうし。 ……っていうか、優しくないシゲンはちょっとヤダ(笑)浮気は許しませんけど。 私の中での3人の位置付けはこんな感じなのです。 余所様と比べて如何なモノでしょうか?<聞くな ん〜…でもやっぱりシゲジュリが好きな私としては、 自分で書いててもちょっと辛かったのでした。テヘ。
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