するめ烏賊の空
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今日は学校を1日分を丸々使って、“異文化会議”へ行ってきた。私の学区の5つの高校からそれぞれ代表者約30人が集まり、9月11日以降アメリカで盛んに討論されはじめた肌の色・宗教・人種などについて意見を交わした。また地元の新聞・ラジオ・テレビのメディアや、企業からもゲストを招いて、彼等と問題との関わりのはなしを聞いた。
私の通う高校は、多様な人種・白人黒人インド人にイスラム系の人そしてアジア人とがいる。周りを見渡せば、ほとんど同じ人種しかいないという国から着た私は、其の人種構成の違いに、移民の国の懐のでっかさを感じた。私の高校には、人種差別というのは存在しない。多分心で思っている人もいると思うが、表面上には見えなくて、私も日本人だから如何とかと云う目にはあったことがない。其れが当たり前だと思った。アメリカで暮らすうちに、人種差別意識は地区によってはいまだに存在し、更にクラスメートの爺さん婆さん世代にはしっかりとこびり付いていると云うことを知った。私はそんな人種差別意識なんか糞食らえと言える。此の2年弱の高校生活で、白人だって黒人だってなんだって、頭好い人はいるし、面白い人はいるし、性格腐ってる奴はいると云うことを知ったから。宗教の違い、肌の違いは単なる表面上の記号であり、其れ自身は確かに明らかな違いではあるけど本人自身を象徴するもんじゃないってことを知ったから。 でももし私が日本に住んでいたら如何であっただろうか。例えばテロ後、イスラムの人を異様に怖がったりしなかっただろうか。もしも論なんて如何かと思うが、狭くてぬるい世界で小さな知識しか持ってなかった私はきっと差別をしてた。 ある種の人々を定型化することは行為はとても恐ろしいと思う。知らないから誤解は起こる。まずは話してみること。そうしなければきっとなにも変わらないんだ。
今日の会議で討論する時間が沢山あった。皆がそれぞれ違う人種、宗教の立場から意見を述べていくなかで、私もすんごく意見を言いたかった。でも結局手を言わず終い。英語が不味いというのが大きいのだが、それにしても臆病である。情けなくて凹む。
ときに女子フィギュアスケート。ミシェル クワンに涙がホロり。
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