新古今東西お笑い見聞録



M-12006短評

2007年01月10日(水)

年末年始非常に忙しく
今日ようやく一息つけた感じなので
ビデオも見直す余裕もなく
とりあえずきちんと覚えているうちに
短評だけでも書いておこうということで
一気に書いてしまおうと思います。

まずは1回戦で出演順、()内の数字は
自身でつけた得点です。


●1回戦

1.POISON GIRL BAND(76)
2004年のM-1ではじめてみたとき誉めたのですが
今やその時の姿は見る影もなく普通の関東の漫才師に
なってしまったというのが印象。
周りを気にしすぎてカラーを失ったのかそれとも・・・。
間も悪くテンポも悪く、2004年のときのような
微妙のスローテンポでやってほしかった。

2.フットボールアワー(92)
さすがというしかなく、フットボールアワーらしい漫才。
憎らしいほどの計算された間で、若手という枠で出るのは
いかがなものかというのが印象。
一言で言ってしまえば横綱相撲。
過去のチャンピオンということでその分厳しくなるものの
安心して見ることも出来、また面白かった。

3.ザ・プラン9(86)
やはりプラン9はコントの方が面白いと思う。
漫才ではどうにも5人という人数が壁になっている気がする。
どう5人でボケとツッコミを形成するかということになるが
今回のはどうにもボケの段階で間延びしてしまい
テンポが悪くなってしまったような気がする。
それなら大きく動けるコントの方が上手くいくのではないか。
漫才という部分で5人という構成はやや疑問が残った。

4.麒麟(89)
一時期のスランプは完全に脱したように思える。
しかしスタイルが固まりすぎ、フットボールアワーのような
期待感は毎回感じられない。
ネタがはじまると、それがその時はじめて見たネタであっても
あぁまたこのベクトルかと感じてしまう。
常々新しいひねりを少し加えてほしいと思った。

5.トータルテンボス(76)
どこで笑ってほしいのか意図がまったく理解できない。
話の流れが掴めないというか、世間話の延長というか
高校生の二人組みがなんか勝手に盛り上がっているように見えた。
もっとメリハリをはっきりさせて伏線から小さな落ち、大きな落ち
という流れで笑えるようにしてほしい。

6.チュートリアル(93)
これぞチュートリアルという漫才。
常々実力はあると書いてきたものの何かが足りなかった
という感が否めなかったものの、今回は気合という何かが
加わったことがこの面白さの要因だったような気がする。
TVを通して漲るエネルギーを感じ今までにないチュートリアルを見た
という印象が非常に強かった。
明らかに去年とは違っていた。

7.変ホ長調(83)
素直に面白かった。
素人だからこそ出来るネタ、素人だからこそ出来る漫才。
この言葉に尽きるような気がする。
なんというか惹き込まれました。

8.笑い飯(88)
スタイルが決まってしまったなというのが印象。
そうなると2005年と2003年の笑い飯が非常に恋しい。
あの頃のパンチ力はどこに言ってしまったのか
このコンビと千鳥だけは小さくまとまってほしくない
いつ爆発してもおかしくない不発弾であってほしい。

9.ライセンス(80)
正直おまけ。
敗者復活で力を使い果たしたのか
エネルギーも感じられず、抜け殻のような感じがした。
会場の雰囲気にのまれたのかもしれない。
今回は漫才をどうこう言う前に、これを糧にがんばってほしい。


●ファイナル

<麒麟>
1回戦と同じ印象。
1回戦と同じように感じたし、面白かったが
それまでというところ、優勝にはもう一皮剥けることが重要か。

<フットボールアワー>
上手いし面白いが円熟した毎度同じ安定した笑いという印象。
そうなると麒麟と同様ファイナルという場でのパワーに欠ける。
ただ優勝者という立場で横綱としてのフットボールアワーは
十分に見せてもらった。

<チュートリアル>
鬼気迫るともいえる勢い。
ここに向けて非常な気合を感じ
やはり結果を出したかったんだなという印象を持った。
もともと技術が高いだけに
ここで優勝をとりに来て相手がこの2組なら
完全勝利しても文句はない。
チュートリアルが完全に抜けていた。


2006年のM-1はほんとうにチュートリアルのM-1だった。

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