2004年12月26日(日)
年に1度この日くらいはと言うことで 今年も更新します。
毎年年末の若手漫才師の祭典M-1グランプリが終わりました。 今年は決勝進出者を見たときレベルの低さに嘆き 番組的に事務所に配慮したのではないかと 思ってしまうほど疑問が出るメンバーでした。
しかし蓋を開けてみればそれも良いほうに裏切られ また予備知識もほとんどなかっただけに 非常におもしろく新しい発見をした気分でした。
ではそれぞれの寸評を。
●アンタッチャブル 彼らの優勝はまったく文句ありません。 昨年からもっとも成長していたと感じますし テンポも間もリズムも何もかもが決勝進出者のなかで 完成されていたと思います。 1本目も2本目も最後まで余すところなく笑える ひきつけられる内容でB&Bの漫才を見ているかのような パンチ力も感じました。 この優勝は天晴れといえると思います。 おめでとうございます。
●南海キャンディーズ 名前は知っていました、漫才もたぶん見たことがあったと思います。 ただここまでおもしろかったとは正直感じていませんでした。 昨年も準決勝と言うことでそこそこのものはあったのだろうと 思っていますが、今回改めて見て非常に潜在能力を感じました。 ただ残念なのは1本目と2本目で大きく印象を変えられなかった、 また世界観を確立できなかったせいで2本目は明らかに パンチ力不足でした。 しかし今後の成長も感じるこの2人、来年以降の成長が 非常に楽しみです。
●麒麟 敗者復活からのファイナル進出。明らかに1本目で出し切ったという 感じがありました。昨年の漫才を見て終わったと思ったのですが 1本目の漫才は2001年の勢いが戻ってきたと思わせる 出来だったと思います。 baseに残されたことがここにきていい方向に 出てきているのではないでしょうか。
●タカアンドトシ もともと彼らの漫才を高く評価してきていたのですが やはり今回改めてみてもはやり上手い漫才をしていると 感じました。 その結果の4位なので文句はないことだろうと思いますし 妥当な結果ではないかと思います。 ひとつ難をいうと技が前面に出すぎてパワーがなかったと 感じました。小さくまとまりすぎていたのではないでしょうか。
●笑い飯 こちらも上手くなっていました。 漫才が上手くなった分昨年までの客を置いて行かんばかりの パワーと勢いが感じなかませんでした。 漫才自体のベクトルが決まり円熟味を増してきてしまい 若手としての初々しさというか新鮮さというか がむしゃらさがなくなっていたような気がします。 おそらくこのままどんどん上手くなっていくのでしょうが 笑い飯の良さが消えないことを祈るばかりです。
●POISON GIRL BAND なんともオーソドックスな漫才というか コント部を持たないしゃべりだけの漫才を見たという感じでした。 今回のM-1での最大の収穫という感じで 非常にこれからの成長に期待できる漫才師だと感じました。 今回の結果は潜在能力だけで勝ち得たものと思うので これからその潜在能力が開花することが楽しみです。
●トータルテンボス、東京ダイナマイト どちらも漫才を勉強する必要があると思います。 まず何をしたいのかわからない、何が言いたいのかわからない。 何処で笑わせたいのかわからない。 この辺をきっちり練り直してやり直す必要があると思います。 ただ変なことをすればいい、変なことをいえばいいというわけではなく 笑わせるための流れ、文法というものがあるのですから まずそこからスタートするべきではないでしょうか。
●千鳥 嫌いじゃないです。 千鳥はあれでいいんです。 ただM-1に出すべきではないような気はします。 ユーティリティプレーヤー的な便利出演者という感じで 使われているように見えてあまり快く思いませんでした。 千鳥はライブで、baseで見たいなぁと思ったM-1、2年目の 千鳥の漫才でした。
以上他にも不満はいろいろありますが 今年は今年で楽しめましたと言うことで みなさんお疲れ様でしたという感じです。 ただ今年はDVD買う気はありませんと言うことです。
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