新古今東西お笑い見聞録



本当に面白いもの

2003年02月07日(金)

世の中にいろんな笑いがあって
その中でも漫才やコント、喜劇色々あるもんです。
まぁその笑いを従事する人達の中にも
しゃべりで笑わせる人、動きや表情で笑わせる人
色々あるもんです。

まぁその色々ある笑いをとってどれが優れてて
どれが劣ってるなんて言うのは間違っているような
気がするんですが、世の中にはしゃべくりのほうが
なんて考え方もあるようで・・・。

そう言う私も表情や動きの笑いよりも
基本的にしゃべりで笑わせる話芸の方が好みなんですが
そのしゃべくりの中にも色々あるような気がします。

そのしゃべくりの中で最も優れたもの
まぁ平たく言うと最もすぐれたお笑いの話芸は
またまた登場しました落語だと断言できるわけです。

ただこの落語で笑うためには知識と教養が必要で
その当時の文化や風俗、生活習慣、歴史、言いまわしなどなど
幅広く知っていることが前提だと言うことになります。

っとはなしが脱線しました。
このまま書いていくと別に理解できない人は
見る必要がなく笑えるだけの知識と教養が身についたら
自然と面白くなるので高尚な笑いでいいのではないかと思う。
と締めておくとして、しゃべりに関しても
この落語は群を抜いているわけです。

この落語ネタの中に非常におもしろい言葉遊びや
言いまわしで構成されているものがあります。
と言うよりも必ずどこかに言葉遊び的な
粋なセリフが出てくるわけです。

例えば「けんげしゃ茶屋」という噺では

「のどかなる はやしにかかる まつえもん」

というお祝いの句を

「のどがなる はや しにかかる まつえもん」

と言い方を少し変えるだけで大きく意味を変えて相手をおちょくると
いうことをやっています。

また田楽食いという噺では

田楽はミソがつくから縁起が悪い、ん(運)の付く言葉を言ったもんから
ん(運)の数だけ田楽食べれるようにしよ

といった言葉遊びも出てきます。

さらには遊山船という噺では

大川に船を浮かべて凉をとるイカリ模様の着物を着た一団に

「よぉっ、さっても綺麗なイカリの模様」

とはやして褒める。
それを受けた船上の人が

「風が吹いても、流れんように……」

と返す。
粋な受け答えではないですか
今このような受け答えを出来る人が芸人にもいるでしょうか??
なかなかいないと思います。
そしてこの噺の落ちがボロボロの汚いイカリ模様の服を着た女房に向かって

「さっても綺麗な ……さっても綺麗な? ……汚いなぁ。
とてもやないが綺麗とは言われんで……」







っとこれまた粋に返す。

こういう会話が普段から出来たらと私自身も勉強中なんですが
「あ〜・・うまいなぁ〜」
と思える噺が多いのが事実です。

さて現在の笑いに関して、とくに若手に関してこういうことが
出来る芸人がいるのでしょうか??

私が応援するのはそう言う可能性を感じる若手であり
動きや表情が目立つ芸人に対してもその片鱗が見えれば
当然のごとく応援します。

さて最後にもう1つけんげしゃ茶屋より

おせち料理に入っている干瓢を縁起の悪いものにたとえる村上の旦さん

「勘平(かんぴょう)さんは三十に、なるやならずに……」

と一言。

これ説明なしで笑えた人かなりの教養人ですよ(笑)






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