2003年01月26日(日)
昨日の予告通り笑いの今昔というタイトルで書いていくのですが、 結論から先に書いてしまうと大御所として現在も笑いのトップにいる 師匠クラスの人たちは、今面白いといわれている若手よりも 深い哲学を持ち、若手を指導できる立場にあると言うことなのです。
私が全てのベテラン芸人に対して常に尊敬の念を持ち そしてこの見聞録で肯定的に書いてきているのは 西川のりお氏とホンコン氏の とある発言を聞いた時でした。
それはもう今は放送を終了したのですが関西地区で昔放送されていた 爆笑BOOINGという番組で西川のりお氏が 審査員として出演した時の話です。 その時のトップバッターは今は懐かしいつぶやきしろう 彼が自分のネタで制限時間を完走した時西川のりお氏は
「プロフィール読んだけど君心理学学校でやってたんやね 人間心理の微妙なポイントを上手く突いてくる笑い作ってる ネタの作り方が計算されてるねぇ」
というようなことを分析してコメントしていたと記憶をしています。 そしてさらに次の演者が完走できなかった時
「残念やったねぇ さっきのつぶやき君の笑いが残ってたよね なんとか上手いことして自分たちの世界を作れなかったのが まずかったよねぇ」
この一連のコメントを聞いた時に さすがに現在も笑いの一線で活躍しているだけのことはあると見直しました。 正直それまで西川のりお氏のことは 面白くないのになぜ生き残っているのだろうかとバカにしていたのですが この出来事は私の考えを変えさせる大きな要因となりました。
そして私のベテランに対しての考えを確実のものにしたのは それまで顔でしか笑いを取れていないと思っていたホンコン氏の 陣内智則に対して先輩として言ったコメントを聞いた時でした。 それは?マジっすか!という番組で陣内智則が ホンコン氏にインタビューするという企画の時のコメントでした。
「自分東京出てきぃな 大阪で充分地盤出来てるんやから 東京出てきて冒険したらええがな」
細かいところまでは覚えていないのですがこのような内容でした。 大阪で地盤がというコメントは先輩だからこそできる アドバイスではないかと思ったわけです。
さらに最近オール巨人氏の
「若手はみんな東京行ったらええ 東京で暴れてきたらええんや 東京で花咲かせて大阪にまた帰ってきたらええ それまで大阪は俺らが守っといたるから」
とルート33に言っていたのを見て ベテランたちの笑いに対する造詣の深さ、 若手への愛情の深さなどを感じたわけなのです。
このようなことを知った時に若手とベテランの差を 厳しい芸の世界で今まで第一線を走っている物のすごさ そして懐の深さから感じたわけなのです。
NGKで常に大御所とふれあえる、大御所からアドバイスをもらうことができる baseメンバーの実力がどんどん上がっていく理由がわかる気がします。 先輩のアドバイスを真摯に受け止め自分たちの笑いに繁栄できる 若手がこれからの笑いを背負っていけるということも想像できる気がします。 それを考えるとルミネのメンバーや関東で最初から売り出されている チャイルドマシーンたちが少しかわいそうなきもします。
先輩の偉大さを感じられるところにいることが幸せなのだろうというわけです。
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