2018年05月10日(木) |
覆面企画8・Aブロック推理その1 |
覆面企画の推理期間が始まっています。 ブロックはA〜Eの5ブロック。 私はCブロックにいますが、今回は、今までのように全ブロックの作品を初日にいっせいに公開するのではなく、ブロックごとに4日ずつずらして公開し、その4日間をそのブロックの『ファースト推理』期間に当てるという新しいシステムなので、Cブロックの作品は、まだ公開されてません。 6日にAブロックの作品が公開され、今日、10日にBブロックの作品と、残りのブロック作品のタイトルのみが発表されました。
私、推理開始直前までは準備万端でワクワクと作品公開を待っていたのですが、公開当日から昨日まで三日間、たまたま忙しくなってしまい、ほぼ時間が取れなくて、Aブロックのファースト推理は全く出来ないままに……。
かろうじて参加作品は読みましたが、いつもどおり、まずは推理のことは考えず内容を味わって一読……という、その、さらっと一読だけなので、文体や変換癖等はノーチェックです。 (それでも、よほど特徴のある作風や文体なら、読みながら、つい推理しちゃったり、特徴にチェック入れちゃったりするし、その段階で「これで行ける!」と思ったら、ちょっと精査しちゃったりもするので、ところどころ、ちょっとだけ推理してますが)
そうこうするうちに、今朝、Bブロックが公開されまして。 せっかくだから、みんながいっせいにBブロックをやる時に一緒にやりたい。 なので、Aブロックの推理は後回しにして、Bブロックに移ることにしました。
でも、その前に、一部作品の第一印象と、あと、部分的にちょっと推理した結果だけ、記録しておこうと思います。
というわけで、Aブロック推理日記その1。
まず作品と作者様の一覧から。
作品一覧 01 糸子教授の人生リセット研究所 02 アフロディーテーの手 03 導かれた先は 04 地面に手が生えていた 05 現代人外住宅事情 06 魔女と秘密の88手 07 最果ての巫女 08 巡り巡って 09 手を貸した話 10 ハンスと五本指の魔法 11 黄昏時にその店は開く
作者様一覧(敬称略で失礼します) アヤキリュウ すず 御桜真 骨平正樹 三樹 織人文 水城翼 川辺都 藤原湾 楠瑞稀 巫夏希
そして、各作品の第一印象は……。
01は、タイトルの段階で、一瞬、「研究所……すずさん?」という安直な連想が……。 第5回に『色覚研究所奇譚』という怪しい研究所モノをお出しになってるんです。
そして、読んでるうちに、今度は「怪しい発明……。楠さん?」という、これまた安直な連想が。 第7回に『TOMOSU』というキテレツ発明モノをお出しになってるんです。
そして、読み終わる頃には、もうひとり、川辺さんも候補に浮かんできました。 これは、なんでかなあ……。 オノマトペが片仮名だから? でも、川辺さんは、一人称でも、視点が外部カメラに近いんですよね。 あまり視点人物の主観を語らない、三人称的な一人称なんです。 なので、これは、川辺さんにしてはカメラが視点人物の内面に入り込みすぎてるような気も……。 あと、川辺さんは冒頭の一文が短く簡潔なことが多い気がするんだけど、これはちょっと一文目の情報量が多いかも? でも、そんなの作品ごとに違うだろうし、うーん……。
というわけで、第一印象が二転三転(それって第一印象って言うんでしょうか(笑))、結局、ほぼ白紙です。 一応、今名前が出たお三方を候補としておきます。
あ、そうそう。この作品について、一つ思ったこと。 なんか、このヒロイン、二十代半ばのわりに、語彙に昭和の香りがするような……? 『とんずら』とか『ドンピシャ』とか『ニヒルな』とか、その他にも微妙に年齢を感じる言い回しが……。 特に『ニヒル』は昭和の語彙だ! 昭和育ちの私が言うんだから間違いない! 自慢じゃないが、私は昭和には詳しい! というわけで、大変失礼ながら、この作品の作者さんは、そこそこトシのいった方じゃないでしょうか(そういうフェイクでなければ)。
あと、全然推理と関係ないけど、どうしても語りたいことが。 私の中で、糸子教授のイメージは、『特捜戦隊デカレンジャー』の博士ポジションキャラ、石野真子演じる白鳥スワン! もう、糸子教授がしゃべるたびに、脳内で、白衣風コスチュームの石野真子(当時41歳)のほんわかボイスとピュアな笑顔が再生されてとまりません……! 全然関係ないけど、私、当時、デカレンジャーの司令役、青い犬型宇宙人のドギーにお熱(←昭和の語彙)で、ドギーとスワンのバディにも激萌えだったんですよ! 誰かお仲間いませんか!? というわけで、糸子教授、可愛い……v
以上、脱線失礼しました。 ぱっと見で気がついた特徴としては、語彙に昭和の香りがあることの他、オノマトペは片仮名で出現率高め。 『ポンと叩く』『神妙な顔』という言い回しがこの短い中に各二回あるから、普段からよく使う言い回しなのでは?
01は最初の勢いで妙に詳細になってしまいましたが、他の作品はほんとにさらっと読んだだけです。
02は、一読して「アヤキさんかな?」と。 これも過去の参加作品からの安直な連想なんですが、前回、アヤキさん、LGBTを真正面から扱った作品を出してらして。 02って、これ、私の誤読でなければ、カップルが両方女性ですよね……? 同性カップルが、わざわざ言及する必要がないほど当たり前になった未来世界を描いてるんですよね? でも、二回続けて同じ題材を扱うかという疑問が……。 あと、アヤキさんってSF書くんだっけ? でも、サイトにSFがなくてもフェイクで書くかもしれないし……。
それから、これ、「うぁ、」が特徴的ですね。 「うわ」じゃなく、「うぁ」。タイプミスじゃないよね? 後日捜索します。
そして03を一読して、「あーっ、さっきのじゃなく、こっちがすずさんじゃない!?」となりました。 すごくそれらしい……。 あっ、でも、川辺さんのような気も……。 川辺さんでもそれらしい……。
後日文体を確認して、たぶんどちらかに当てはめます。 その時になったら全然違う候補が現れるかもしれないけど。
そして04。 私、これだけは、すでに確定しました。 初参加の巫夏希さんで間違いない!(違ったらごめんなさい!)
まず全体の構造。 ラストぎりぎりでどんでん返しや種明かししてオチをつけるショートショートのスタイル。 サイトの掌編がだいたい全部、こんな感じの〆方してるようです。 ワンアイディアで1作品のショートショートを書き慣れてそうな方ですね。
作風はドライでシニカル、しばしばブラックだったりシュールだったりする突き放したギャグや、笑っていいのか怖がっていいのか迷う系の作品もあって、笑ってる人もいれば怖がってる人もいる04にぴったり。
そして、女の子のしゃべり口調。 私の読み間違いじゃなければ、「おい、〜〜しようぜ」「〜〜だぞ」みたいな男子小学生口調に、突然の「〜〜のね?」と女言葉が交じる。 これは特徴的。 サイトでもそれに近い雰囲気のものがあったような……。
そして、具体的な物証としては、区切り記号の『◇◇◇』! これは初参加さんならではの強力な物証でしょう……。 あと、これは特に珍しくはないけど、『○○市××』。 普段の作品では、エックス二つのこともあったけど、04と同じバツ二つの使用例もありました。 そして、最後の『終わり』も、普段の作品にもあったようが気がします。
そんなわけで、この作品だけ、ファーストインプレッションのままにいきなり検証に突入し、即、確定させていただきました。 長年手を変え品を変えて騙され続け、すっかり疑い深くなった探偵の心に、初々しいピュアな癒やしをありがとうございます。 ……なんて言ってて、違ったらどうしよう(笑)
05と06は、ぱっと見では特に心当たりなく、後日推理します。
そして07は、三樹さんじゃないかと……。 御桜さんという説も見かけたし、あり得るとは思うけど、でも、そうしたら他に三樹さんらしいのがないし。 あと、御桜さんがこれを書いたら、何かもっと、赤と白とか黒地に青や緑などの鮮やかな色彩が感じられそうなものだけど、これは、大変美しいけれど、色彩のコントラストは御桜さんほど強くないような?(単に今、私の色彩感度が落ちてるだけかもしれませんが……) とにかく、ファーストインプレッションで私の御桜さんセンサーは反応しませんでした。 でも、誰が書いたにしても、この作品、すごく好みです!
08、09、10も、ファーストインプレッションでは、特に候補無し。 09と10はあきらかに文体隠しの意図を感じるので、あとで推理した時に見つからない人がいたら、そのへんを捜索してみようかと。
そして11は、ファーストインプレッションで藤原さんですね。 サイトによく似たテイストの作品がある気がするし、キャラのしゃべり口調(おーとかあーとかの長音使いや『〜なぁ』みたいな語尾の多用)が似てる気が。 フェイクじゃなければ、『まぁ』とかの『あ』が小文字なとこも一致。
以上、ファーストインプレッションの結果は……
01 糸子教授の人生リセット研究所 川辺都さんか楠瑞稀さんかすずさん? 02 アフロディーテーの手 アヤキさん? 03 導かれた先は すずさんか川辺さん? 04 地面に手が生えていた 巫夏希(★確定) 05 現代人外住宅事情 06 魔女と秘密の88手 07 最果ての巫女 三樹さん 08 巡り巡って 09 手を貸した話 10 ハンスと五本指の魔法 11 黄昏時にその店は開く 藤原湾さん
今のところ名前があがってないのは御桜真さん、骨平正樹さん、織人文さん、水城翼さん。 これからBブロックに移って、Aブロックには、後日、戻ってきます。 でも、Bブロックも、そういえば今日しかまとまった時間が取れる日、ないんですよね……。 今回は時間に余裕があるはずだったのですが、ちょうど開始時期に間が悪くて。 ちょっと遅れ気味のまま進行しそうですが、推理期間後半にがんばって巻き返したいです。
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