2015年07月11日(土) |
本日の更新&キイチゴのジャム |
『木苺はわたしと犬のもの』第二話『ジギタリス殺犬未遂事件』連載開始しました。 梅雨明け時期から始まるお話なんだけど、本州はまだ梅雨ですね……。 でも、今日の関東は、半月ぶりくらいで晴れて、ちょうどお話の中みたいな気候です!
ところで、前回の更新の時に、日記を書き忘れてました。 エピローグに出てきた、木苺のジャムの話をしようと思ってたのに!
前から何度も書いていますが、このお話、もともと、うちの庭にカジイチゴという種類のキイチゴがあったことがきっかけで書いたものなのです。
このキイチゴ、ずっと昔から家の庭にあって、毎年つまんで食べてたんですが、収穫量も少ないし、園芸種のラズベリーと違って味が薄く水っぽいのでジャムには向かない、生食専用の果物だと思ってたんです。 だから、最初は、『木苺は〜』の第一話エピローグで司書子さんが作るのは、ブルーベリージャムか何かのつもりでいました。
が、執筆当時、ツイッターで、『カジイチゴでジャムを作ってる人、居ますよ』と教えてくれた方がいて、それじゃあ私も作ってみようと思い立った時には木苺の季節が終わってて、翌年、今年こそと思ったら木苺が鳥害で不作で、わずかに確保した青臭い未熟果で少量作ったジャムは、煮ても青臭くてマズかった(T-T)……というのは、去年の日記に書いた通り。
が、3度目の正直で、今年こそ、ジャム作りに成功しました!
今年は豊作だったので、数日分の収穫をジップロックで冷凍しといたのが三〇〇グラムくらい溜まって、それで四〇〇グラム入りのジャムの空き瓶一杯分。 かなりゆるいから、本当はもっと煮詰めるものなのかもしれないけど、小一時間煮詰めてこれだから、これ以上は焦げそうで無理でした。
味の方は、まあ、不味くはないけど、特別すごく美味しいわけでも……(^^;) カジイチゴ自体、そもそも、よく言えば蛋白で癖がなく上品な味、悪く言えば、ぼんやり薄甘いだけでこれという風味もない味の薄い果物だから、ジャムも、ほぼ、煮詰めたお砂糖とレモンの味のような気がしました(^^;) でも、作って数日たったら味が馴染んで、最初に食べた時より美味しくなった気がします。 ジャムだけ食べると、つぶつぶが喉に残って異物感があるんだけど、パンにつけて食べれば気にならなくて、むしろ、つぶつぶ食感が良い感じ? うちではジャムは私しか食べないので、毎日食べても、なかなかなくなりませんでした。
というわけで、庭の一株から少しづつ集めたカジイチゴでも、結構大量のジャムができることがわかり、司書子さんが自分用と反田さん用に小瓶一瓶づつ、残りは小分けして冷凍というのが十分可能なのが実証できました!
ところで、庭のキイチゴで作った手作りジャムって、実はけっこう不衛生ですよね。 手作りのジャム自体、潔癖症な人から見れば不衛生だと思うんですが、庭になってるキイチゴって、アリがついてたり蜘蛛がいたり蜘蛛の巣がついてたりするのに、柔らかくて水で洗うと崩れるから、ざっとしか洗えないから、なおさらです。 衛生をあんまり気にしない人しか食べられない食品かと……。 で、私は、もちろん『気にしない人』です!(^^ゞ
そして司書子さんも、たぶん、あまり気にしない人です。 自分は気にしないとはいえ、衛生観念の発達した人は気にするというのがわかっていないわけではないので、司書子さんだって、誰にでも手作りジャムや保存食をおすそ分けするわけではなく、でも反田さんにはあげたのは、反田さんも気にしない人だと知ってたからですよね。 木になってる果実をひょいっと摘んで、洗わずに(それどころかよく見もせずに)ぽいっと口に放り込むような人だから。
そういう点で、司書子さんと反田さんは、性格・気質は全く違うけど似たもの同士なんだと思います。 性格は違っても、そういう日常生活における価値観が似てると、結婚して上手くいきやすいかと。
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