時々管理日誌
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2012年04月07日(土) 桜ソング3つ

桜の季節ですね。
私にとって、小夏鮎さんの桜ソング、『春の幻』を車の中でエンドレスで聴く季節です!
去年も桜の咲いてる間じゅう、通勤の車内で毎日この曲を聴いてました。
ほんとに好きなんです、これ……。

自主制作盤(なのかな?)で、入手するにはこちらでDL販売を利用するか、ご本人のサイトでCD通販するしかないので、ちょっと人に布教はしにくいんですが、こちらで冒頭部分が試聴できます。

試聴部分には入ってないけど、そのちょっと先に、『それでも消えぬ悲しみ』という部分があるんですが、その部分が、中でも一番好きなのです。
歌詞は『悲しみ』なんだけど、メロディと声や歌い方、伴奏、すべてがあいまって、ものすご〜く、なんというか、甘いんですよ。
ほんのり薄紅色の淡雪みたいな、切ない中にもほわ〜んと甘〜い悲しみなんです。
私の頭の中では、主人公の男性が、宮沢賢治の有名な写真で帽子を被って歩いてるやつ、あれみたいなレトロなファッションのセピア色の後ろ姿で浮かんでいます。

淡いパステルカラーの水彩画(水彩画で『パステル』というのもヘンなのかもだけど(^^;))みたいな曲だと思います。
全体に淡〜い薄紅色をぼかした中に、ところどころ濃い紅が滲んでいる、みたいなイメージです。

あと、もう一曲、ここ数年、桜が咲く度に思い出す歌があって。
ずいぶん昔に『HNKみんなの歌』でやっていた歌なんですが、タイトルも歌手も覚えてなくて、「たしか、誰か歌謡曲で有名な作詞家が作詞してた」ってことは覚えてたけど、その作詞家が誰だったかも思い出せなくて。

先日、あまりに気になったので、いろいろ検索して、発見しました!
作詞は松本隆さんで、歌手は井上あずみさん、『桜、舞う』という曲でした。
MIDIを公開してるサイトも見つけました。(JASRACの許可とってるサイトです)
こちら→http://www.h6.dion.ne.jp/~satohdyk/h0673919.html

この曲、当時、そんなにすごく好きだと思ったわけじゃないんですが、後からじわじわくる曲だったらしくて、何年もたってから、桜が咲く度に思い出されて……。
この歌の、傘から出した指先の描写とか、すれちがう時に結んだ視線を『ふと花びらが切り落としてく』といった歌詞が非常に端的で、少ない言葉で映像を喚起する力の強さがとても印象的で、当時、「作詞家ってさすがだなあ」と感銘を受け、ずっと忘れらずにいたんです。

歌詞だけでなく曲も歌も素敵で、ついてる映像(実写)も綺麗でした。
鮎さんの『春の幻』が、紅をにじませた淡い桜色だとしたら、こちらは、透き通った淡い薄墨色に桜色を一刷毛ぼかしたような色合いのイメージです。

あと、もう一曲、私が、特にここしばらく、桜を見ると思い出す曲。
これは知ってる方が多いと思いますが、ユーミンの『経る時』という曲(歌詞はこちら)で、特に最近良く思い出すというのは何でかというと、拙作『桜雪ふる』の、執筆時の脳内イメージソングだったんです(^^ゞ
だから、あの作品の舞台は、ホテルのティールームだったんです。
作中に出てくる『老夫婦』は、たぶん、私の頭の中で、この歌の中から出張してきてます(笑)

桜が咲いたので、桜ソングについて語ってみました(^^)


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