時々管理日誌
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2009年05月17日(日) 幻の下郷鍾乳洞

群馬旅行記の続きです。

不二洞と恐竜センターを見て、一応の予定を消化して、その後、帰りがけにもう一箇所、ちょっと寄ってみることに……。

朝、下仁田インターから不二洞に来る途中に、『鍾乳洞徒歩40分』という小さな看板を、ちらっと見かけていたのです。
が、道路地図を見ても、観光案内板を見ても、その場所に鍾乳洞なんて載ってません。
ネットの鍾乳洞サイトでも、不二洞の近くに別の鍾乳洞があるなんて話は、誰もしてなかったし。

地図にも観光案内にもないということは、もしかすると閉鎖済みとかなのかもしれないし、まだあったとしてもすごく小規模だったりするのかもしれないけど、正体不明なので、ものすごく気になります!
閉鎖なら閉鎖と確かめておかないと、きっと心残りになる!

そこで、引き返しながら看板を探して、偵察に行ってみることにしました。
見学できれば儲けもの、閉鎖なら閉鎖で、それが分かるだけでも意義がある。

看板に従って脇道に入っていくと、何か、とんでもない細道に入り込みます。
古い集落の中の、このまま行くとよその家の駐車場で行き止まりになっちゃうんじゃないかと心配になるような曲がりくねった細道です。
ほんとでここでいいのかな……と思ったら、曲がり角に、ちゃんと看板がありました。
ああ、よかった。きっと鍾乳洞の看板に違いない。

ところが、看板には何も書いてない!
文字がすっかり薄れて消えていたのです。
でも、スピードを落として前まで行って、斜めから見たら、光の加減で、すっかりはげてしまった『鍾乳洞』の文字と矢印の痕跡が、うっすらと見分けられました。
その矢印に沿って曲がり、また細道を行くと、また、完全に真っ白に剥げた看板。

看板がこんなに剥げたままなんて、やっぱり、もう潰れてるんじゃ……?
でも、せっかくここまで来たなら、やっぱりこの目で現状を確かめて来ねば!

そして、今度は、剥げていない看板発見!
鍾乳洞は本当にあったらしいです。
初めて、『下郷鍾乳洞』と名前も書いてありました。
ただ、その看板の下に、小さな張り紙のようなものがあって、通り過ぎざまにちらっと見たところ、『台風の被害により……通行は……』みたいなことが書いてあったような気が……。
でも、車なので、小さい字でごちゃごちゃ書いてある張り紙は、ちゃんと読めずに通り過ぎてしまいました。
もしその時点で完全に通行止めなんだったら、コーンを置くとか道路に標識を置くとか、何かしらで道路をふさいであるでしょう。
何も無くて通れる状態になっているのなら、通行止め箇所はこの先で、ここはまだ一応大丈夫なのでしょう。
取りあえず、もう少し進んで様子を見てみよう。

……その結果。
道は別に、もともと細いというだけで、なんともありませんでしたが、そのうち舗装が尽きて、行き止まりではないけれど、その先は山道というか草むらというか、とにかく道路が終わってしまいました。
そのまま無理に山道に侵入してUターンできなかったりすると困るので、とりあえず、Uターン出来そうな空き地の端に車を止めて、降りて様子を見てみると、数メートル先が登山道の入り口になっていて、そこにまた、案内板と一緒にさっきの張り紙が……。

なんでも、そこは『四ツ叉山』と言う山の登山道の入り口で、群馬百名山の一つとしてハイキングコースになっているが、台風の被害で倒木があり、道も不明瞭なため、当分の間、通行止めとのこと……(T_T)
そして、鍾乳洞は、その登山道の途中にあるらしいです。
台風って、いったいいつの台風だろう……?

というわけで、下郷鍾乳洞へは行かれなくなっていることが分かりました。
残念!
帰ってきてネットで調べたところ、この登山道はH19の台風の被害で閉鎖されたようです。


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