2007年04月07日(土) |
コメント御礼&読書メモ |
昨日、お礼を書き忘れました……。 『イルファーラン物語』一言フォームをぽちっとしてくださった方、ありがとうございます。 4日に第三章末からコメントくださった方、ローイを気に入ってくださって嬉しいです。熱いコメントありがとうございます! お返しにローイから熱い投げキッスを送っておきます(笑)。
ついでに読書メモ。 ハードカバーは、まだ『剣嵐の大地(上)』を読んでます。もうすぐ終わり。 いろいろすごいことになっててハラハラです〜。 でも、かなりハードなえっちシーンにこんなに全く色気もドキドキ感も無い(露骨すぎてげっそりするだけ……)作品も珍しいです(^_^;)
文庫本は、『彩雲国物語―緑風は刃のごとく』を読み終わったあと、図書館に行く暇が無くて新しく読むものを切らしてしまい、蔵書の中からJ・G・バラードの初期短編集『永遠へのパスポート』を再読。 最近の作品にはついてけなくなったけど、昔の作品はやっぱり好きだ……。 読み返すまでほとんど忘れてたけど、そういえば、『ステラ・ビスタ』もの、好きだったんですよね〜。寂れた元超高級住宅地の、けだるい退廃感。
そして、最後の『砂の檻』! これを読んで、自分がバラードのどこが好きだったのか、すっかり思い出しました。 火星の赤い砂に埋もれたケープ・カナベラルの廃墟で、死んだ宇宙飛行士を乗せて軌道を巡るカプセルを見守り続ける世捨て人たち……。 そうそう、これこれ!! 廃墟の美。滅びと退廃。過去の人々が見た未来の夢へのノスタルジー。
私はバラードのそこが好きだったらしいです。 読んだのがあんまり昔なので、読み返すまですっかり忘れてたけど、読み返してみたら、やっぱり今でも好きでした。
この作品、約50年も前の作品なのに、その中では宇宙時代は既に過ぎ去った夢になっていて、ロケット基地ケープ・カナベラルはその破れた夢の負の遺産に埋もれて世間から忘れられかけているのです。 超高級住宅地『ステラ・ビスタ』も、一時期、最新科学を駆使した実験的な家がもてはやされた後、過去の夢の名残りとして打ち捨てられかけて寂れている。 『アルファ・ケンタウリへの十三人』でも、宇宙時代は過ぎ去って、頓挫した移民計画のための長期実験も打ち切られようとしている……。
50年前にそれってすごいなあ……。 だって、アポロが月に行く前の作品ですよ!?
それからとうとう20年ぶりに『指輪物語』を再読しかけたところで、図書館に予約してあった『魔術師ベルガラス』の続きを借りてきたので、『指輪』は中断してそっちを読みはじめたところです。 『指輪』再読についてはまた今度書きます。
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