時々管理日誌
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2004年07月17日(土) 企画参加

昨日、参加している競作企画 365ALIVEに掌編を投稿してきました。
7月16日付けの、あいかわらずちょっと場違いな、子供一人称のミョ〜なやつが私のです。
この先、その作品についてネタバレで言及しますので、もし作品を読んでくださる気があって、ネタバレのお嫌いな方は、あっちを読んでからこの先を読んでくださいね。


****ちょっと空行****


というわけで、あの作品。あちらにはタイトルは書いてありませんが『ふたごのたまご』という作品です。
前回の『星の猫ルシーダ』(あ、これもあちらにはタイトル書いてありませんが)同様、これも、たしか、中学生から高1ごろまでのあいだに構想していたお話の再利用です。

もともとは、あれは、1970年代ごろのお話のはずでした。
なんで70年代かというと、そもそも構想したのがたぶん1980年頃で、その頃、すでに『今よりちょっと前』のつもりで考えていたからです。
それに、最近、ふたごのたまごって、見かけなくないですか?
市販の卵の品質管理が昔より行き届いているのでしょうか。
70年代ごろは、ふたごのたまごって、珍しいことは珍しいけど、それなりに、たまにはあることだったような気がするのですが、そういえば、最近、とんと見かけ無いような気がするのですが……。

というわけで、元ネタでは1970年代が舞台だったのですが、現代に変えたのは、あの企画が現代の日常を描くと言う企画だったからと言う、それだけの理由です。
で、もともとは、お祝いを言いに来る有名人も、みんな当時の有名人のはずだったのですが、それを現代の有名人に変える必要が出てきました。
しかも、小学校低学年の子供が知っているような有名人ですね。

で、たまたま今現在、我が家には小3と小6の現役男子小学生が二人いるので、彼らやその級友たちが普段話題にしている芸能人などを思い出して書き出し、ついでに、彼らに『知ってる有名人の名前を言ってみて』と頼んでみました。
その結果が、あの名前です。
なぜか、一見小学生らしからぬ『みのもんた』が入っているのは『動物奇想天外』の司会をしているからだと思われます。

実は、3年生の下の子は、開口一番『(氷川)きよし!』と叫んだのですが、あまりにも若さが感じられないので割愛しました……(^_^;)
私、別に氷川きよしのファンとかじゃないんですけど、なぜか下の子は、かねてより、彼を『きよし』と呼んで親しんでおり、その歌も、私よりよく知っていて、よく口ずさんでいるのです(しかも、『きよし!』の合いの手入りで)。
家では歌番組なんか見ないのに、どこで覚えてくるのでしょう……?

それから、もうひとつ大きく変わったのは、お父さんの事情についての裏設定です。
もともとは、お父さんは船乗りで、海難事故で行方不明、という設定だったのです。でも、お母さんは、お父さんが死んだと思っていなくて、まだ幼い子供には、そのうち帰ってくると話してある……というつもりでした。
『いい子にしてたら早く帰ってくる』と言ったのはまだ船が沈んでいなかったときで、そのまま、その言葉を取り消していないので、子供はまだそれを信じているのです。
だから、『世界中の会社がお休みになって』のあとに、『世界中の船が港に帰って来て』という言葉が入る予定でした。

それが、今回、その裏設定は反故になりました。
というのは、以前は、子供がたまごご飯を作っている時にお母さんがどこにいたかということを考えていなかったのですが、今回、『お母さんは仕事で夜が遅くてまだ寝てる』という設定を思いついて採用してしまったため。
炊き立てのご飯でお母さんが作ってくれたたまごご飯と、ジャーの保温ご飯で自分で作ったたまごご飯の違いを書きたかったからです。
そのため、主人公の子供の年齢を、幼稚園年長くらいから小学校低学年に上げました。
そうすると、その年齢の子供にお父さんの船が事故にあったことを一切隠し通すと言うのも不自然かと思い、海難ネタはボツ。

で、じゃあどういう設定になったのかと言うと、実は特に決めてないのですが、おそらく、浮気の末の蒸発でしょう(^_^;)
船員遺族なら保険も手厚く、夫の死の事実を受け入れられずにいる妻は、当面は今までどおりに生活できるだろうけど、浮気・蒸発なら何ら生活の保証もなく、当座の生活のために、すぐに働きに出なければならなくなるでしょうし、海難事故を小学生の子供に隠し通すのは無理があっても、他の女の元に走ったということを子供に隠し通すのは比較的自然でしょう。

……なんて、裏設定はあるんですが、本文中にはぜんぜん出て来ないので、あまり意味がないのでした(^_^;)


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