| 2003年12月05日(金) |
本日の更新&新しい検索サイトさん |
『イルファーラン物語』更新しました。 今回に限り(前にも一回やりましたが)黒背景淡灰色文字になっています。 黒背景が苦手な方は、最新分DL版が背景画像なしでいつもどおりの配色なので、お手数ですがそちらをご利用ください。
あと、上部に広告が表示される関係で背景画像の位置がずれるため、スタイルシートで背景の位置を指定しました。 ブラウザによっては、ズレて見える人がいるかも……。あんまり恥ずかしいことになってないといいんですが(^_^;)
新しい検索サイトさんに登録してみました。 まだトップページのリンクに加えてないのですが、オリジナル・ファンタジー小説専門の CelestialSphere(以下CS)さんです。 まず、オリジナルでファンタジーで小説に限定という絞込みが嬉しいし、まだ新しいサイトさんだけど規約などもしっかりしていて、サイトの趣旨やカテゴリー分けを見ただけで管理人さんがファンタジーに造詣の深い方であることが伺われ、ファンタジー好きにとっては使いでのある有り難いサイトさんになりそうな予感。
また、私にとっては、この管理人さんのカテゴリーについての考え方が、大いに共感できるものであるところもポイント高いです。 カテゴリー分けそのものも、マニアックかつ実用的で説得力のある、よく整備されたものですが、それ以上に、管理人さんによるカテゴリー説明とか、カテゴリー分けについて『厳密なカテゴライズを目的とするものではないこと、そして、サイトの性質を考慮した上で成された便宜上の定義づけであること』を明言する姿勢に信頼感を持てます。
そう、検索サイトでのカテゴリー分けは、ファンタジー研究者の研究室や勉強会でのカテゴライズ談義などとは目的が違うんですよ!(……と、私は思います) それは、もっと実用的な、便宜上のものなのです。 で、あそこの管理人さんは、それをきちんとわきまえて、明言してる。その姿勢が信頼度高いな、と。
で、このあいだから『イルファーラン物語』のジャンルについてはいろいろ書いていますが、また『イルファーラン物語』のジャンルの話です。 Novelwoodさんでは、(本当は違うんだけど……)と心の中で言い訳しつつ『本格ファンタジー』に登録している『イルファーラン物語』ですが、ここでは、迷わず『ライトファンタジー』に登録してきました(そもそも、ここには、そういえば『本格ファンタジー』というカテゴリーが無かったです)。
これは別に、NovelwoodさんよりCSさんのカテゴリー分けのほうが正確であるとか優れているとか、そういう意味ではありません。 そのサイトのカテゴリー分けの特徴・方針にそれぞれ従って、その場その場でももっとも相応しいと思われるものを選択しただけです。
Novelwoodさんで『ライト』で検索する人は、極端に言うと例えば『スレイヤーズ』みたいなものを求めているケースが比較的多いと思い、そこで『イルファーラン物語』を『ライト』と言うと利用者の要求と合致しない可能性が高いと判断したので、あえて自己認識とは違う『本格』を名乗っているのですが、CSさんで『ライト』で検索する人は、あそこのカテゴリーに関する解説を読んで『ライト』で検索するんだから、『イルファーラン物語』が出てきても納得してくれると思うのです。 そもそも、あそこでは、『ライト』以外に当てはまりそうなものが無かったですし。
今回、迷ったのは、ハイファンタジー・ローファンタジーの区分でした。 私の定義では、『ハイ・ファンタジーというのは異世界の中だけで完結していて現実世界が全く出てこない物語、そうでないのはロー・ファンタジー』という定義だったのです。 例えば、私の考えでは、『指輪物語』や『ゲド戦記』は完全に『ハイ・ファンタジー』で、『ハリー・ポッター』は『ロー・ファンタジー』、『ナルニア』は微妙なところで『ロー・ファンタジー』なのです。
(ハイ・ファンタジーの実例は割と誰でも知ってそうなものがどんどん出てくるんだけど、ロー・ファンタジーの実例で誰でも知ってるものを挙げようと思ったら意外と頭に浮かばなかったのは、自分がハイ・ファンタジー好きだからでしょうか? ロー・ファンタジーだと、例えば『メリー・ポピンズ』なら『エブリディ・マジック』もの、『帝都物語』なら『伝奇』ものなど、もっとぴったり来る下位分類が別にあることが多いせいでしょうか)
たぶん、大昔、私が図書館学を学び児童文学研究会に所属する学生だった時代には、それがわりと一般的な古典的な認識だったと思うのですが(少なくともうちの児童文学研究会の中ではその認識が主流だったような……)、最近はそうでもないのかも? 当時もきっと、異論のあるところだったのでしょうし。
で、この定義で行くと、『イルファーラン物語』も、微妙なところで『ロー・ファンタジー』です。
が、CSさんの分類では、これも微妙なところで『ハイ・ファンタジー』にしたほうが良さそうな気が……。 あそこでは、『ロー・ファンタジー』を『現実世界を主な舞台としているもの。中心となる舞台に現実の地理歴史、人名等が出てくるものは大抵こちら』と定義しているので。 これはこれで、分かりやすい、説得力のある分類です。
とにかく、その場その場の定義にあった登録をするのが一番だと思います。 それでいうと『イルファーラン物語』は、あそこでは『ハイ・ファンタジー』で『リレーションドファンタジー』とするのが妥当かと思われました。 (あ、でも、『リレーションド』は選ばなかったけど。異世界召喚物とはいえ、今のところ現実世界はほとんど関係なく、ほぼ異世界の中だけで展開する物語だし……)
というわけで、新しい検索サイトさん。 書き手として、サイト運営者としてというより、ファンタジー・マニアとして期待度大です! アクセスアップを期待するより自分が読者として利用したいという方向で期待してます。
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