時々管理日誌
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2002年07月03日(水) がんばれ、ノアとその妻

最近、この日記が、『蛍日記』と化しつつありましたが、ゆうべ、蛍を、もとの田んぼに逃がしてきました。
農薬散布から数日たって、そのあいだにかなり雨も降ったので、そろそろ大丈夫かなと思って。
ちょうど十匹いたうち、一匹死んで、八匹生きてて、もう一匹は生死が確認出来ませんでした。

農薬散布後の田んぼは、真っ暗で、一匹も蛍が飛んでいませんでした。
やっぱり、全滅しちゃったですね。
蛍を放すだけなら昼間でもいいのに、わざわざ夜に行ったのは、蛍がいるかどうか確認したかったからなんですが。
蛍がいれば、もう農薬が薄れてて、持ってきた蛍を逃がしてやっても大丈夫という証拠でしょう?
それが、蛍が全くいなかったから、どうしようかなと思ったけど、(たぶん、今、蛍が居ないのは農薬散布当日に全滅したからで、今現在蛍が生息できない環境だからではないだろう)と、楽観的に考えて、逃がしてきました。
これ以上、うちに置いておいても、どっちみち、数日のうちに死ぬんだから。蛍の成虫の寿命は短いですから。たぶん、あのまま飼っておいたら、今日、明日のうちに殆ど死んでただろうと思います。
それなら、ダメもとで田んぼに戻してやった方が、もしかすると卵を産むかもしれないし。そうでなくても、どうせ死ぬなら、最後に本来の環境に戻って広いところを飛びたいかもしれないし。
ガラス器の中では、狭苦しくて落ち着かないらしく、ひっきりなしに歩き回りながら光ってましたから。

九匹の蛍を田んぼの脇の草むらにそっと置いて、帰ってくる途中、さっそく田んぼの方に飛んでいく姿を見かけました。
子供たちが「さよなら〜」と手を振りました。
がんばれ、蛍たち。がんばって、そこでまた子孫を増やすんだよ。
なんか、新しいアダムとイブというか、大洪水の後のノアとその妻という感じですね。一度は滅びた地上に再び戻ってきて、そこで新しい歴史を作りはじめるのです!

でも、実は、あの蛍、十匹のうち、雌は二匹だけだったんですよね。
で、死んだのが雄だったか雌だったか、確認できてないんですけど。
最低一匹は、雌が混じっていると思いたい……(^_^;)



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冬木洋子 [HOMEPAGE]