2001年09月01日(土) |
『イルファーラン物語』、始動! |
この作品のためにサイトを立ち上げた大長編「「イルファーラン物語」、サイト運営一ヶ月目にしてついに連載開始です\(^o^)/ すでに序章はアップしてありましたが、私の心の中では、あれは予告編のうちで、今回の、本編第一章第一場のアップが、本格的な連載の第一回目なのです。連載開始といっても、序章をアップしてから今回までの間隔より、今後の連載間隔のほうが短くなるという保証はないのですが……(^_^;)
しかし、見ている人のあまりいないと思われるこの場だから言うけど、あらためてあの作品を読み直してみると、やっぱり、とんでもない失敗作ですねえ。 まず第一に、出だしからいきなり小難しげな『引用文』って言うのが、すでにヤバいですよね。読者の気持ちなんて、ぜんぜん考えてない! で、やっとお話が始まったと思ったら、最初の一場だけでもあんなにだらだら長いのに、主人公は、ずっと、ただ歩いてるだけ! 退屈な状況説明だけがひたすら延々と続く! なんだこりゃあ!? 超へたくそ! しかも、その状態が、実は、この先、なん場面も続く……。
言い訳すれば、あれは、8年前に書いた、初めての小説なのです。中学・高校生のころ、童話や小品をチラッと書いてみたことはあったけど、本格的に小説を書き始めたのは、あの作品からです。 その時は後に自分がこんなに創作活動にハマるとは思いもよらず、ただ、ちょっとした思い付きで、小説作法など何も知らず、右も左もわからないままに、とりあえず手探りで書き始めてしまったのです。プロットも立てず、何の計算も無く、ただ、起こった事を起こった順にだらだらと書いていっただけ……。 じゃあ、今ならもっと巧く書けるかというと、そうでもないのが困ったところですが……。今だって、私、プロットなんか、立てた事ありませんもん(^_^;)
でも、もし私が多少は上達していたとしても、この作品は、もう、これ以上、ヘタが直らないでしょう。 根本的に、基本設定そのものに無理があって物語としての土台が弱いところに、人間だけをものすごく書き込んでしまったので、細い幹に枝葉だけ茂ってしまった状態。全体の樹形を考えたら最初から切っておかないといけなかった枝を何も知らずにそのまま伸ばしちゃったら変な形の木になって、そこにわさわさ葉が茂って、貧弱ながら花もいくつか咲いてしまって、その花や葉っぱが惜しくて、もう枝が切れない……みたいな状態。 かといって、今まで茂らせた枝葉をことごとく根元から刈り込んでから新しい枝を育てて新しい樹幹にする、なんていうところまでしてしまったら、それはもう、この作品ではないのです。ぜんぜん形の変わった木の、新しい枝には、もっと立派な花が咲くかもしれないけれど、それはもう、今のあの木じゃないし、今咲いているあの花じゃない。 そして、この根本的に出来損ないな作品に、私は、それでも強い愛着があるのです。 それは、この不出来な作品が、その矯正不可能なほどの根本的な欠点まで含めて『私そのもの』だから、かもしれません。
そんなわけで、今はただ、『蓼食う虫も好きずき』という言葉だけが私の心のともしびです……(^_^;)
まあ、失敗作なのは最初からわかってて、それでも自分で連載を決意したんだから、今さらじたばた言い訳しても、しかたありません。なんにしても、連載開始です。私の心の中では、サイト運営も、今までのは試験運転で、今からが本番のつもりです! (といっても、今からもっと活動が活発になるかというと、そうでもないと思いますが……(^_^;)
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