記憶の再会・丙 - 2005年12月08日(木) …でね リズム重視のリポートは 昨日までにして、今日はリズム軽視で その尾道からの帰り道 もう不思議で不思議でしょうがない 渋滞の国道で 右ハンドルの近藤ちゃんが 僕の右にいるんだけど 今でも、何だったのかよく分からない 知らない土地だから 自分が今どこにいるかも分からない 分かるのは 尾道から静岡に帰る どこかの海岸線だってことだけで 「これは何なんだって」 眼が2、3センチ 浮き出そうな 開いた口が 開いたまま閉じ、ない … 海と(そう黒い海) 堤防と(堤防と)(そう小さな) 今にも壊れそうな民宿と(山と) 広い道路と(そうかこの道路か) 小さい自分と(これは幻覚か?) … 近藤ちゃんの、横顔越しに 近藤ちゃんナメ… 近藤ちゃんナメフラッシュバックで 驚きすぎて おどろきせしぎて おどろきせしすぎて お、お、お 渋滞でも車は進むんで 渋滞でも時間は流れるんで 表参道ですれ違う 外国人モデルのように 僕は、数秒間 フラッシュバックと再会した 尾道からの帰り道 以前ここにいた感覚 結局、何だったのかは 6年経った今も分からない そのことを親に伝えると 親は何も言わない 親は何も言おうとしない ただそこには いつもと変わらない食卓 いつもと変わらない匂い 僕の体に、その匂い 染みついている 川口家の匂い
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