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その土で手を叩く - 2005年10月08日(土)
奈良に行ったとき
タイムマシンに乗ったような
流れる景色に揺られて
すっと心に入ってきたのは
そこで髪を結う女学生や
恋に悩む男子生徒が
こぼれ落ちそうな世界の果てで
手錠も足枷も無く
電車の座席を埋めていること
何を考え毎日
何を楽しみに毎日
得にならない景色を覚え
特に得もなく歳を重ねる
何を考える
花の咲かない土の上で
何を悲しむ
暗闇じゃ涙も写らないのに
人間って
いろんなとこにいる
人間って
ホントいろんなとこにいるなぁ
人間って
考えるんだなぁ
勝手に考える
誰もさせなくても勝手に
どんな土の上でも
どんな暗闇でも
悩む
悲しむ
喜ぶ世界を飛ぶ
蹴飛ばす信じる世界を探す
人を探す空を見る倒れる
音を出す
手を叩け
それは僕
移動速度が上がって
間違い探しがしやすいだけ
しかし間違いは何もない
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