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リアリズムの宿 - 2005年09月13日(火)

こないだ
素敵な先輩から薦められて

「リアリズムの宿」という映画をDVDで観ました。

2003年の日本映画で
自分は、この映画の存在を
これっぽっちも知りませんでした

いくら俺でも、ここ最近の映画だったら
タイトルくらい知ってる自信はあったのに
それさえ知らなくて

知らなかったのは、俺のせいかと思って
自分の映画アンテナに危機感を覚えましたが

見終わった後も
「んだ、これじゃ知るワケねー」と納得しました

知るワケねーってのは
つまらなかったと言ってるワケじゃごじゃりましぇん

収められてた予告編を観たんですが
記憶に留めておくのが不可能なくらい
地味だからです

映画が地味だからつまらない
派手だから面白いという偏見は
今頃、どうこう言う時代ではないですが

本編じゃなく、予告編の印象まで
地味というのはちょっと問題かな

観たくなる要素が0に近いんで(笑)

ただ、この映画
面白かった

予告編は作るだけ無駄ですね(笑)

内容は面倒なので割愛させてもらって

なかなかいい映画です

「日本の地味な映画は映画じゃない。」
「Japanese simple movie is not movie.」

みたいな人は観なくて結構ですけど

この映画、全然前に進まないんですね

普通の映画が2時間で、東京から大阪まで進むとしたら
この映画、都内で、皇居ウロウロうろついてる感じ(笑)

大阪まで進めば
「おお、ここが大阪かぁ」って単純になるけど

でもこの映画のいいとこは
例えば、進んでなくとも

例えば、皇居の堀に鯉がいて
「あいつでけー、ここの主かな」とか勝手に言ってる感じ

皇居の周り一周したって
別におもろくも何ともないでしょ

でも、何かワケの分からない達成感みたいな

そういう視点で幸せを感じれる人は
この映画、楽しく観れるんじゃないですか

僕は、そんなんじゃ幸せ感じないですけど(笑)
でもこの映画は面白い。

面白いトコいくつかあったんですけど
一番ツボに入ったのは

宿の小学生のガキが、自分の部屋真っ暗にして
勉強机の明かりだけで、何か本読んでるんです

エロ本だろうなと思って
そのシチュエーションだけでも十分面白いんですけど

カメラが上にまわって
読んでる本が分かるんですけど

その本が、アレなんです

これは言いたくないなぁ…(笑)

ホント、微妙なラインつくな〜って
予想を見事に裏切られるカットでしたね
爆笑でした

メインの2人は、長塚京三の息子も出てるんですけど
いい感じのときと、狙いすぎのときと
いい感じのときは、いいんですが

狙いすぎのときは、狙いすぎてて
ちょっと鼻につきました

あの関係性の面白さは
自分も初期の自主制作でやっていたので
[1999年制作:ふすまを閉めた間に]
特別、新しいものを感じたりはしませんでしたが

やっぱ、とことんやれば面白いですよね

小さいビデオレンタル屋にあるかどうか分かりませんが
無かったら無かったで、探す必要もないし

あったらあったで借りたらいい

僕は面白いと思います。






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