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ランプの灯し方 - 2004年06月22日(火)

世界の果ての
海からこぼれる所に
とある小さな島国がありました

その国は前まで、真っ暗で
小さなランプの明かりで
密やかに、しかし幸せに生活していたのですが

人々の頭がとても良かったのと
大変な物好きという性分から

今まで見たことの無いような
七色の光を作って、浴びるようになりました

七色の光は、常に新しい
彩られた恋愛模様や
夢のようなお話を用意して

人々の頭の中は七色の光で
すぐいっぱいになりました


ある日の事です

七色の光に少し戸惑いを感じた
一人の男が

久しぶりに
ランプに火を点けようと
マッチを擦ろうとしました

すると
マッチの棒はポキッと折れてしまいました

力を入れすぎたかな?と思い
もう一度、マッチを擦ろうとしました

しかし、男はもう
火の点け方を忘れてしまいました

たとえランプに火が点いたとしても
もうそれを、灯りだと分からなくなりました

そんな出来事が国中に起こり
もしかすると、七色の光のせいか?と
皆、思ったのですが

七色の光の、美しいお話を忘れられずに
人々は夢を見続けました






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