森日記
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2003年05月07日(水) さよなら

 昨日、連休の最終日は友人宅で、食事会でした。その子の家で飼われていたわんこが、死んだので。18歳でした。アタシとも高校のころからの付き合いになるのかな。テニスの試合にも応援に来てくれたっけな…。可愛がってた近しい人を呼んでの、偲ぶ会という感じで。友人も結婚してアメリカに移住してたのですが、一歳児連れて戦争のさなかに帰国してきてましたよ。相変わらず、速断即決な人だ。人でも犬でも何でも、やらなくて後悔するより、やれることはやっといた方がいい。でないと、後まで絶対引き摺ることになるから。その子もご家族も、できる限り以上のことをやってました。あのワンコは、だから最期は安心してたと思う。
 うちのシズカも、去年の3月に死にましたが、最期の最期の瞬間を看取ったのはゴンタでした…(笑)そのせいか、未だにその時いたガレージに一匹でいるのはイヤらしいです。何か見えたのかな…。シズカが死んだ時は、家族皆予感があったから、誰も泣かなかった。それまでに大きい手術を2回乗り越えて、後ろ足もずっと弱かったけど、でも態度デカくて、身体もデカくて、可愛いヤツだった(笑)や、ホントに13歳で死ぬ直前まで、あんなに可愛い顔の犬は周りにいなかったよ!外面良かったし。散歩に出ても皆に可愛い、可愛い言われてました。
 でも一度だけ、まだシズカが一度目の手術を終えたころ、私が散歩させてた時に見知らぬ通りすがりの婦人に「まぁ、このコは腰も足も悪いのね、可哀想なコなのね。」と言われた時に、泣いてしまったことがあります。何であの時あんなに悔しかったのかな。でも、口惜しかったのです。その気持ちは誰にも言えなかったけれども。あの時は違うもん、違うもんとシズカの腰を撫でながら小さく口の中で言うことしか出来無かったけれども。

 あのコも去り、このコも逝った。でも記憶は残る。彼女も言ってました。「目を閉じたら、元気なあのコが一緒にいてくれるのが分かる。でも、これから先、長いかもしれない自分の一生の中で、もうどうやっても、何をしてもあのコに触る、触れることは出来ないんだなぁと思うの。それが、まだ信じられないのよ」多分、そういうことなんだろう。


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