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今やっている研究というのは、上から与えられたテーマだ。 正直、このテーマがあまり生産的だとは思えない。 方向性が今ひとつずれているんじゃないかと感じる。 しかしまあ、ただの練習だと思って割り切る。 研究をするのはこれが初めてだから、あまり大きなことも言えない。 まずは一つやり遂げてからだろう。 (意見を言うべきときは上に対してでも言わなければならないが)
『君は、科学がただの記号だって言ったけど、そのとおりなんだ。記号を覚え、数式を組み立てることによって、僕らは大好きだった不思議を排除する。何故だろう? そうしないと、新しい不思議が見つからないからさ。探し回って、たまに少し素敵な不思議を見つけては、また、そいつらを一つずつ消していくんだ。もっともっとすごい不思議に出会えると信じてね……』 (森博嗣『幻惑の死と使途』)
この研究では、もっとすごい不思議に出会えるとは信じられない。
『研究ってね。何かに興味があるからできるというものじゃないんだよ。研究そのものが面白いんだ。目的を見失うのが研究の心髄なんだ。君が、今、殺人事件に夢中なのと同じ。君だって、殺人が好きなわけじゃないだろう?』(森博嗣『詩的私的ジャック』)
しかし、目的がないと夢中にはなかなかなれないと思う。 この研究の目的にはごまかしがあるように見えてしまう。
『面白ければ良いんだ。面白ければ、無駄遣いではない。子供の砂遊びと同じだよ、面白くなかったら、誰が研究なんてするもんか』(森博嗣『冷たい密室と博士たち』)
面白いと思う瞬間は、ときどきある。
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