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2003年08月09日(土) 一人舞台

「この数式を見て、ただの記号の羅列に思うか、物理的な意味を見出そうとするか。興味をもつというのは、つまりはそういうことなんだ。こんなことに興味をもつ理由がわからないとよく言われるけどね、興味をもつ側からすれば、興味をもたない理由がわからない。いや、理由ではなく、気持ち、かな。自分の主観的な気持ちの正当性を主張するために、あたかも客観的であるかのような理曲づけをしたがるんだね。理由、理由って、いったい何をそんなに欲しているんだろう? どうして自分を正当化したがるんだろう? そんなことに時間を割くほどに暇ではないはずなのに。まあ、でも、それが人間らしさというものだと思うし、僕自身がその集合に含まれていると自覚してはいる。こんなことをわざわざ話しているのがその証拠だからね」

「ねえ、わかる? 私がそこに到着したとき、そこには透き通るような青い海、青い空が広がっていたの。ここから何かが始まるんだって、そう直感した。いいえ、正確に言うと、そう決めたのね。思い込んで宣言して、それを実現する。私はいつだってそうしてきた。成功ばかりじゃないけど、後悔をしたことはない。だからこれからもそうしていくつもり」

「ところで、僕たち、全然話が噛み合っていないと思うんだけど、それについての君の意見は?」

「直感的に言って、もうここで別れましょう」


sora |MAIL