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「僕はあの人を大切に思っている。それは本当さ。ただ、僕はあの人に対してどう接すればいいのかがよくわかっていなかったんだよ」 (子供だったんだね) 「そうだね…」 (いまも、子供?」 「少しだけ子供じゃなくなったと思う。でもまだ完全に大人でもない」 (じゃあ、またあの人に迷惑をかけてしまうかもね) 「大人になることはすぐにはできないけど、迷惑をかけない子供になることはできるんじゃないかって…」 (そう思いたい?) 「いや。思うだけじゃなくて、実際にそうなるんだ」 (子供のままでいいの?) 「いいわけないだろ。別に俺は甘えていたいわけじゃない。でも、子供の中のある段階を飛ばして大人になっても、それは本当の意味で大人になれたわけじゃない。偽者の大人を名乗りたくはない」 (…まあ、御託はこれくらいにして、後は実際に行動で示してみなよ) 「そうするよ。じゃあね」
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