実家から町内会の資料作成の呼び出しがかかり、一日だけ帰省した。 彼岸なのにお墓参りができなかったので、仏壇にお供えをし、線香をあげた。
祖父の顔を見に行った。 昼寝をしていて母に起こされ、最初は眠い顔をしたが何やら話し出した。 かなり聞き取りづらかったが、蛇の話や、寒いという話、 夜に何か物音がして怖いうえ、影をみかけて怖いという話、 起こされる前に夢で見たのだろうか、数十年前の家の近所の話をリアルに話し、 いちいち母が受け応えしていた。
残念なことに、いろいろなことを着々と忘れているようで、 私の事もわからないようだ。 母は今日も祖父に刺激を与えて「痛いじゃねえか!」と怒られていたが、 さらに色々わからなくなるとそれすらもできなくなるのだと思う。 大好きだった大相撲も最近の力士がわからないし、見る体力もないようだ。
でも前回会った時より、しっかりと受け応えができていることが救いだった。 前回の時は今年を越せるか、そもそも冬を越せるかどうかという話だったので、 本当に良かった。
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