祖父の見舞いに行ってきた。
祖母の時と似てきた。今年を越せるかどうか。 寝たきりで入れ歯を入れていないので、会話が成り立たない。 歯さえあれば、もうちょっと話を聞けたかもしれない。
私が誰なのかはわからなかったかもしれないが、 冷たいものの刺激を嫌がったり、おならで返事をしたと言ったら笑ったり、 相撲の初日だと言ったらそうらしいと返事をしたり、 完全に何もかもわからないという感じでもない。
でも気になる。 祖父が時々足元の方向にある窓の上のほうをずっと見ていたことや、 祖母が入院から戻ってこなくなった時の状況に似てきていることを。
百歳まで生きたからそれは大往生かもしれないけど、 もうちょっとみんなの顔がわかるうちに会っておければと思ったけど、 ちょっと遅かったかもしれない。
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