on a wall
亜栗鼠



 終わりを感じた恐怖

もう、本当に終わってしまうのか・・・
そう思うと、一瞬身体がカッと熱くなって、すぐに血の気が引いていくのを感じた。
それまで溢れていた涙も、ピタリと止まった。
「もう戻りたくないよ。離したくないよ。離れたくないよ。」
やっと言葉を発したとき、また涙が溢れ出した。

「バカな事は言ってもいいけど、私を悲しませるような冗談は言うなよ。海よりも深く反省しなさい。」
とお叱りを頂いた。
深く深く反省してます。



亜栗鼠がいれば何もいらない・・・なワケない。
亜栗鼠がいてもアレもコレも欲しい。
でも、亜栗鼠を失うのならいらない。

私も。
手に入れることによって彼を失うモノならいらない。


この言葉はご主人様の言葉ではない。
例え私を安定させる為だとしても、こんな主従関係を崩すような言葉を真性Sのご主人様が吐くはずはない。
これは、紛れもなく彼の言葉。
私たちの関係は、もう主従関係ではない。
だから、私たちのしているSMは「ごっこ」なんだそうだ。
最近、それは理解出来てきた。
もう、私は本当のSMと云うものを体験することはないんだろう。
それでいいんだ。
私たちは夫婦なんだ。

それでも、これだけは感じる。
私は、ココにいるから私でいられる。
彼を感じているから私なんだ。

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2002年09月12日(木)
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