競馬負けたよぉぉ、 名前だけで決めて買うっていうのが、悪いのかなぁ 買ったのが「ステキプレゼント」だもんなぁ。
セーフライトの赤い光だけが灯る、暗い暗室の隅っこ。 同僚の友達が、写真を焼く引き伸ばし機の音が今でも耳に残ってる 現像したての繋がった長いネガを、一コマ一コマ切っていく手際のよさとそれを切る、立派な鋏。 実際私の仕事は、写真とは無縁であの頃は計算しないといけない伝票と、整理しないといけない書類に囲まれうんざりしていたけど。 落ち込んだときに引きこもれる、暗室と。 余裕があるときにひやかしにいく、現像風景があったから、 あれはあれで幸せな「瞬間」だったのかもしれない。
時間が経って、仕事も変わり、自分も変わっていった。 昔より前向きになったし、 落ち込んだとき、悩むことに頑張るより気を紛らわすことに頑張れるようになった。 思ったことを自分だけの頭の中で留めることをせずに、人に伝えようとする意思が強くなった。 なにより、変わったことは自分をこうやって認められるようになったことだ。 まだまだ、完璧ではなくて綻びだらけだけど。
「瞬間」は一瞬のようで、体験している今はとても長く感じる。
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