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■ 雑記
昨日、古書店内をながめていると叔父の本を見つけた。
解説が茂木健一郎というので、ちょっと興味があり立ち読み。 残念ながら「脳内メーカー」的解説ではなく、通常のプロフィールと丹精こめた庭の紹介に落ちついていた。
叔父のプロフィールには必ずといっていいほど「文壇と一線を画す孤高の作家」がつきまとう。 寄らば大樹の陰に似た状況はどんな業界にもあり、所属や根回しが活動や売り上げに影響を及ぼすことも少なくないらしい。
家族との折り合いがあまりよくなかったという叔父は、早くから独立独歩の気性が強く、記録的若さでの芥川賞受賞や翌年の社内結婚等、マスコミでも取り上げられることが多かった。
その後馴れ合いを嫌い文壇と決別、故郷へ引きこもりストイックな作家生活を現在も継続している。
他方あたしには、破天荒な人生を送り早世してしまった叔母がいる。生涯独身でオシャレでかっこよかったが、保守的な身内は彼女のことをよく言わない。
葬儀のあとしょんぼりするあたしに
「おばちゃんは生まれてくる時代がちょっと早すぎただけだ」
そう言って、叔父は慰めてくれた。2月の、ちょうど今頃のことである。
人が、どんな思いでその人生を送ろうが、他人にとやかく言われる筋合いはない。 たとえ身も心も誰かに捧げようと、魂だけは譲れない。
いつも、なにをするときも、そう思っている。
2008年02月28日(木)
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