日日雑記
emi



 ばいばい、ニコ、ロボ。

たとえば。
毎日いっしょだった子と、クラス替えした途端ぜんぜん会わなくなったり。

あるいは。
引っ越したあと何度も交わした手紙が、半年後にはすっかり途絶えたり。

ニコとロボは、そんなふうに、じゃあまたねと手を振って、それっきりになりました。

地蔵堂の社長とよっちゃんは、お店を閉めて新しい遊びを探しに行ってしまいました。

幽霊になってふたたび現れた三日坊主も、セキセイインコも、振り返ると消えていました。


自分のなかでなにかが変わると、世界がすこしスライドしていくようです。
幾重にもつづくうすい曇りガラスの窓を、いちまいいちまい開いてゆくような。


「いろんなことを知って、どんどん変わっていきなさい」

ニコにとって変わらないものは、彼女が変わることで過ぎていってしまう。
でも、次には新しい出会いが、ある。



変わることが悪いように、ひとは言うけれど、
変わらずいることは、進歩もなにもないこと。

すべてのものは変わる。
すべてのひとも変わる。

ちっとも悪いことなんかないでしょう?








2007年06月22日(金)
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