日日雑記
emi



 映画 『神童』 を観てきました。

いつもどおり相方と新宿高野前で待ち合わせしたのですが、現場にカメラマンを従えた金髪・水着姿の女装男が約二名うろついてまして;
なにかのTV番組らしく、そこいらを行く人をとっ捕まえては、無理矢理インタビューを敢行し始めるではないですか! こりゃかなわんと、相方がやってくるまで右往左往してしまいました。


そんなアクシデント発生の中、無事初回で『神童』を鑑賞。
原作マンガの前と後ろをバッサリ切り捨て、セリフも説明も極力省略し、”音楽を聴かせる”ことに留意した作りになっていました。
考えてみれば、切ったあたりは観客が容易に想像で補える部分でもあり、物語のエッセンスに的を絞った組み立てが、なかなかよかったと思います。

松山ケンイチ演じるワオのピアノ受験シーンは、観ているこちらも胃がキリキリして参りました; あの緊張の度合いなんて、経験者じゃなきゃ真に理解できないんだろうなあ(イエあたしも未経験ですが;)。

うたの母親・美香ママは、うたの才能に賭け親としてできる全てを(かなり破天荒に)捧げるカワイイ人。映画では淡白な扱いで、ときとして娘の才能に不安をもつ母を手塚理美が演じます。
また、原作には無いうたの同級生、池山くんが愛しかったです。中学生の密やかな恋は、あれくらいの距離を踏んでいくものなんでしょうね。


パンフは映画解説のものと、楽曲解説などサブリーダー的なものの二種類ありました。巻末に脚本が全部収録されている、珍しい編集です。2時間近い上映なのに、セリフすごく少なくて。その代わり、ピアノを弾くときの息遣いが間近に感じられる、静かな映画です。



さてその後、コムサで軽くお茶して上野に移動。
修学旅行であふれかえるガキどもを蹴散らし、人気のダ・ヴィンチを素通りし、藝術大学美術館で開催されている「パリへ―洋画家たち百年の夢」を観覧しました。
大学美術館が新装開店になって初めて、興味ひかれる内容だったんだよねー。

19C末から20C初頭にかけ渡仏した若き画家たちの、藝大が所蔵する作品を、4つの段階に分けて展示しています。基本的に、新入生歓迎展示のようでした。

でもさー、黒田清輝、藤島武二、佐伯祐三、梅原龍三郎、藤田嗣治、小磯良平、岡本太郎あたりのをさらーっと展示しやがりますもんね(苦笑)。さすが天下の藝大サマでございます。

ショップで絵はがきを買おうと思いましたが、何故かあたしが欲しい作品はいっつも商品化されません(泣)。そんなに偏っているのかしら、しくしく。


いっぱい歩いて気持ちよく疲労しました。
今夜はぐっすり眠れそう♪








2007年05月11日(金)
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