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■ 書店の時間は空白
かつて、新宿紀伊国屋に7時間滞在したことがある。 朝10時の開店と同時に入店し、外に出たら日が暮れていたのだ。飲まず食わず(トイレも行かず)で何をしていたかと訊かれれば、書棚の間で溺れていたと答えるしかない。
ヒマがあれば書店に入る。 時間が許す限りフラフラ歩き回る。2〜3時間などあっという間だ。書店は通常の時空間と異なった場であるため、理性の制御が利かない。今日も渋谷の巨大書店で、気が付いたら軽く2時間経過していた。
目次に目を通し気に入ってレジに持っていくまでの間、他の本に手招きされる。魅惑的なタイトルや装丁に思わず足を止め、気が変わって持っていた本を書棚に返し、新しいのを持ち直す。さらに別の書棚で気が変わり……飽きず行ったり来たりを繰り返す。大奥お鈴廊下を行く上様気分である。
以前は興味のある本を片っ端から買い漁っていたが、最近は目が利くようになったのと予算の都合が相まって、かなり限定購入になってきている。 以下、ここ一週間でのリスト。
嶽本野ばら 『ロリヰタ』 樹月弐夜 『バロックライン』 池内紀 『作家の生きかた』 『異国を楽しむ』 西尾維新 『新本格魔法少女りすか・3』 森見登美彦 『新釈 走れメロス』 海野弘 『プルーストの部屋・下』 若木未生 『真・イズミ幻戦記 暁の国・2』 ユリイカ 『特集・米澤穂信』
海野先生の本は5年くらい前に上巻を買い、やっとこ下巻に至る。絶版になる前に買えて良かった。
最近人気急上昇の森見登美彦。今月の「野生時代」でも特集が組まれている。書店連名の応援団によるフリーペーパーまでお目見えした。
本人がまさかウソだろうと思ったという、米澤穂信特集のユリイカ。やっぱり現時点での彼の代表作は『さよなら妖精』になるようだ。
管理人の先見の明か単なるミーハーかは置いといて、日記でさんざオススメした作家の認知度が上がるのは、たいへん嬉しい。 願わくば、吉川良太郎の株がもっと上昇してくれないかな♪
2007年03月29日(木)
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