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■ <館もの>を読んでいます。
一昨年急逝してしまった佐々木丸美の『崖の館』(創元推理文庫)を読み始めました。
なんとなく名前は記憶あるって方も多いのじゃないかしら。 プロフィールによると1975年にデビュー、10年間で17作品を書いたあと20年間沈黙してしまったとのこと。 復刊ドットコムとの関連で再版が決まった矢先、亡くなってしまったそうです。
<館三部作>の最初を飾る『崖の館』は、北の海に面する崖の上に建つ瀟洒な館が舞台です。 人里離れた生活を送る資産家の未亡人の元へ集まる6人の甥・姪たち。未亡人の養女だった聡明な従姉妹が崖から転落死して2年が過ぎようとしていました。 生前の彼女を偲び思い出を語り合う彼らを、ふたたび奇怪な出来事が襲います。果たして転落死は事故だったのか殺人だったのか。悲劇は繰り返されるのか――そんな内容。
夏休み冬休みごとに、従兄妹たちが別荘に集うというシチュエーションがいいんですよね(笑)。 大島弓子の『野イバラ荘園』を思い出します。 従兄妹って、他人よりは近いけど兄弟よりは遠いちょっと不思議な関係。心理的に微妙な駆け引きがあるのも面白いです。
今後『水に描かれた館』『夢館』と発行が続くそうなので、さくさくと読み進めたいと思います。
2007年02月08日(木)
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