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■ いつの時代も
困った親子というのはいます。 たいていは親に元凶があるのですが。
被害者意識ばかりが強く、権利には義務が伴うとは夢にも思っていない。 子どもを信頼するのと甘やかすことの区別がつかない。 子どもにも人格があるということを理解していないので、子どもが非難されると自分が非難されたように感じ憤る。
こういう保護者と対峙しなけらばならない先生や学校に、同情を禁じ得ません。
今夜のNHK『クローズアップ現代』では他にも
「夜遊びして朝起きてくれないので、担任に迎えにきてほしい」 「給食費を払っているのだから、欠席したらパンや牛乳おかずを自宅に届けろ」 「どうして仲の悪い子どもと我が子を同じクラスにするのか」 「担任は保護者に指名させるべきだ」
等々、にわかには信じ難い要求の事例が紹介されてました。 いじめや無能な教師に翻弄される不幸は深刻でも、困難は乗り越えるものではなく排除するものだという安易さが見え隠れ致します。
最近は収入があるにも関わらず給食費を滞納する家庭が話題ですが、いつのまにか「言ったもん勝ち」の風潮が教育現場でもまかり通るようになってしまいました。
社会全体が経済的に苦しかった時代、恥とは「非常識な言動をとること」を指しました。 しかし凡その家庭で豊富な電化製品や車を所持できる現在、「余所がやっているのに、ウチはできない」ことが恥となりました。 しかも内容は問わない――いえ、問えないほどに、日本人の教養もモラルも低下してしまったのです。
所得格差や学力低下を憂える前に、その場凌ぎの対処療法ではなく長い目で見据えた「人の育成」に力をそそいでほしいと、切に思います。
このままでは今世紀中に、おそらく日本という国家は消滅してしまうでしょう。
2007年02月01日(木)
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