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■ 『バルバラ異界』日本SF大賞受賞
モーさまの作品が日本SF大賞受賞するの初めてだそうで、ちょっと意外。ああそっか、星雲賞受賞が多いんだー。
『銀の三角』『マージナル』『バルバラ異界』は、比較的難解SFに属する部類なんだけど、基本は「こうあるべき未来」のために過去が修正・改ざんされる話なのよね。しかも位相の異なる世界が複数入り混じるんで、読んでる方は視点を固定できずにワケわかんなくなっちゃうのです。
つまり「あのときこうしてたら今こうなんじゃないか」と、いくつものシミュレーションを行い、その中から都合のいい部分を切り貼りして、ひとつの時空間に作り直しちゃうの。最初と最後の世界は一致してるので、整合性はつくんだわね。 どれもキーワ−ドは「誰かの見てる夢」ってとこですか。
この手法がとられたのは『スターレッド』が最初だったかなー。あれは星(セイ)個人の時間軸がズレるだけなので、それほどやっかいじゃないけれど、次に発表された『銀の三角』は、タイムスケジュール作成しながら読みました(苦笑)。
改めてモーさまでwikiってみたら、コミケの母体となった漫画批評集団「迷宮」は、モーさまファンクラブの色合いが濃かったそうです。
あれからもう30年。ヨネヤンも亡くなりました。
大御所が名誉職に祭り上げられる一方で、現役最高峰を堅持するモーさまに、この世に描かれたすべての薔薇を捧げたいと思います。
2006年12月03日(日)
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